住宅・住宅地の計画

集合住宅の供給主体

千里ニュータウンの集合住宅の住棟壁面にはA・B・C・Dいずれかの文字が記載されています。これは、集合住宅の供給主体を表すもので、それぞれ「A:大阪府住宅供給公社」「B:大阪府」「C:UR都市機構(旧・日本住宅公団)」「D:社宅」を表しています。ただし、近年建替えられている集合住宅では、A・B・C・Dの文字が記載されない傾向にあります。

平行配置と囲み型配置

集合住宅の住棟を配置する方法は、大きく「平行配置」と「囲み型配置」の2つに分けることができます。
「平行配置」は、東西方向の住棟を平行に配置することで、全ての住戸を南面させ、日照を確保できるという利点があり、千里においては主に公団(現・UR都市機構)の団地で採用されました。千里津雲台団地などでは、北側に階段室の入口がある「北入りタイプ」と南側に階段室がある「南入りタイプ」の住棟を広場を挟んでペアにして配置することで、「平行配置」でありながら2つの住棟の住民が広場で交流できる工夫がなされました。
一方、「囲み型配置」は住棟で囲んだ中庭を作り出すことで、居住者の交流・活動の場を確保できるという利点があります。千里においては、主に府営住宅の団地で採用されましたが、後期に開発された公団(現・UR都市機構)の新千里東町団地や千里竹見台団地では一部に「囲み型配置」が採用されています。なお、「囲み型配置」を採用する場合、一部の住棟が西向きとなるため、府営住宅には窓に緑の日除けが取り付けられています。

121213集合住宅の配置・平行配置
121213集合住宅の配置・囲み型配置

戸建住宅地のクルドサック(cul-de-sac)

ラドバーンで用いられた道路計画の手法の1つで、クルドサックとはフランス語で袋小路の意味。住宅地から通過交通を排除するための行き止まり道路で、先端部分は歩行者路のネットワークで結ばれています。千里ニュータウンの住宅地計画ではラドバーンシステムが手本とされており、前半に開発された吹田市域の住区に多くのクルドサックが見られます。

(更新:2015年5月4日)