ひがしまち街角広場からコミュニティ・カフェ(まちの居場所)の原点を考える

時々ご紹介している千里ニュータウン新千里東町の「ひがしまち街角広場」。2001年9月30日のオープン以来、17年半にわたって運営が継続されているコミュニティ・カフェです。

「ひがしまち街角広場」はいつ訪れても、多くの人の姿を見かけます。先日(2018年5月29日)に訪れた時も、絶え間なく人の出入りがありました。
来訪者の中心は高齢の女性ですが、男性もおり。また、ベビーカーを押した若い世代の姿も見かけました。テーブルに座って話をする人だけでなく、1人で過ごす人、打ち合わせをする人、ちょっと立ち寄りスタッフと立ち話をして帰る人、帰りに隣の酒屋さんの前に座って話しをする人など様々。聞くところによると、最近は来訪者の人数が増えており、1日に60人近い人が訪れる日もあるようです。

「ひがしまち街角広場」を初めて訪れたのが2004年。それから14年ほどになりますが、「ひがしまち街角広場」を見続けてきて、これがコミュニティ・カフェ(まちの居場所)の原点だと思うことが2つあります。

1つは、地域の資源を活用し、地域でできる範囲で運営を継続すること。
「ひがしまち街角広場」は新千里東町近隣センターの空き店舗を活用して運営しています。補助金は受けておらず、コーヒーなど飲み物の売り上げと団体への会場使用料により水道光熱費、家賃、食材費など全てをまかなっています。
運営の担い手は、住民を中心とする10名ほどのボランティア(そのため人件費も不要)。月〜土と週5日運営されていますが、運営時間は11時〜16時とボランティアに負担がかからない時間とされています。そして、ボランティアも来訪者と一緒に話をしたり、来訪者が手伝ったりと、主脚の関係も緩やかなものになっています。

もう1つは、ふらっと気軽に立ち寄れる場所、思いに思いに居られる場所であること。
「ひがしまち街角広場」は月〜土曜の11〜16時まで運営されており、この時間帯に行けば、必ず誰かに出会える場所。ただし、ほとんどプログラムは提供されていないため、訪れる人は何らかの活動に「参加」するわけではありません。
コーヒーなどの飲み物が提供されているだけで、昼食は提供されていませんが、食べ物を持ち込むことは自由。
このように、提供されているものがシンプルであり、そうした場所に17年半にわたって地域の人が訪れ続けているということからは、ふらっと気軽に立ち寄れる場所、思いに思いに居られる場所が地域で切実なものとして求められていることが浮かび上がってくるように思います。


「ひがしまち街角広場」のある新千里東町では、集合住宅の建て替えが進んでいます。
府営新千里東住宅では、2つの囲みのうち、北の囲みの北東側、南の囲みの南側の住棟を残すのみで、構想の住棟への建て替えが進んでいます。残された住棟の中にも、既に住民の退去が完了しているところもあります。

UR新千里北町団地は、高層の4棟のみ建て替えられることになっています(中層の住棟は改修により残される)。先日通りかかった時、4棟の高層住棟のうち、1棟の解体が終わっていました。