近隣センターでの運営を重視した移転(連載:ひがしまち街角広場-09)

他の店舗への移転

「ひがしまち街角広場」は2001年9月30日、新千里東町近隣センター北西角の空き店舗を利用してオープンしましたが、2006年の春で北西角の店舗の利用契約が切れることになりました。
「ひがしまち街角広場」の運営を続けるため移転先が検討された際、「やっぱりこの近隣センターから外へ出たら意味のないことだと思った」という考えから、近隣センターで運営を継続することが模索されました。
近隣センターというのはクラレンス・A・ペリーの近隣住区論*1)に基づいて計画された千里ニュータウンにおいて、各住区の中心と位置づけられている重要な場所で、店舗、集会所、郵便局などが入居しています。周囲には幼稚園、小学校、中学校、医療センターなどがあります。「ひがしまち街角広場」は近隣センターで運営することを重視し、結果、以前パン屋だった空き店舗になっていた場所を借りることができました。この移転先が、現在の「ひがしまち街角広場」の運営場所です。

自らの手による移転作業

2016年4月末から移転に向けた作業が始められました。移転先の店舗に置かれていた不要な家具の撤去、清掃、壁・天井へのペンキの塗装、カウンターやテーブル、椅子などの搬入など、全ての作業は豊中市からの財政的な支援を受けることなく、「ひがしまち街角広場」のスタッフや来訪者、ペンキ職人の男性をはじめとする地域の住民、「千里グッズの会」*2)のメンバーなどにより行われました。移転作業はゴールデンウィーク期間中に行われたため、「ひがしまち街角広場」の運営は1日も休むことなく、2006年5月6日から移転先での運営が始まりました。移転前の店舗は約30㎡でしたが、移転後の店舗は75㎡と面積が広くなりました。

移転前の店舗の床には千里ニュータウンの地図が描かれていました。この地図はモニュメントとして移転後の「ひがしまち街角広場」内に設置されることになりました。また、移転先での運営が始まると、話し声が反響してうるさいことがわかったため、壁に多孔板を取り付けるという対応が行われました。


注・参考文献

  1. クラレンス・A・ペリー(倉田和四生訳)(1975)『近隣住区論−新しいコミュニティ計画のために』鹿島出版会
  2. 「ひがしまち街角広場」に集まる地域住民、建築・都市計画の専門家、大学教員・学生によって立ち上げられたグループで、千里ニュータウンのお土産としての絵葉書作りなどを行なっていた。現在は千里ニュータウン研究・情報センター(ディスカバー千里)として活動を継続している。

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