『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

プロフィール

田中康裕(Yasuhiro Tanaka)


京都府八幡市生まれ。

大阪大学大学院(工学研究科建築工学専攻)に在籍していた時、千里ニュータウンと出会い、「千里グッズの会」に参加。千里ニュータウンの写真を素材とする絵葉書作り、千里ニュータウン展、新千里東町近隣センターに開かれたコミュニティカフェ「ひがしまち街角広場」のアーカイブの編集などを行ってきました。

その後、いくつかの海外のニュータウン・郊外住宅地を訪問し、ニュータウンが歴史を持つ街であることを教えられました。当初、千里ニュータウンでは桜、紅葉など季節の写真を絵葉書のために撮影していましたが、再開発で街並みがどんどん変わっていくことを目の当たりにして、再開発前の風景を記録しておく必要があるのではないかという思いを抱き、撮影する写真が変わっていきました。結果として、この時期に撮影した写真は「もう二度と撮影できない資料」になっています。
このような経験を通して、ニュータウンにおいて人々の暮らしの歴史をどのように収集・編集し、それをどのように次の世代に継承していけばいいのかに関心を抱くようになりました。
こうした背景から、2012年9月に「千里グッズの会」のメンバー有志と「千里ニュータウン研究・情報センター」(ディスカバー千里)を設立。現在も、事務局長として活動に参加しています。

2013年5月からは、ワシントンDCの非営利法人「Ibasho」の呼びかけで東日本大震災の被災地である大船渡市末崎町(まっさきちょう)に開かれた「居場所ハウス」の運営に携わりながら、フィールドワークを行ってきました。2016年からは「デジタル公民館まっさき」のパソコン&スマートフォン相談会にも参加。

2015年に、「居場所ハウス」などでの活動を通して知り合っ方々とNPO法人Ibasho Japanを設立。その後、ワシントンDCの非営利法人「Ibasho」によるフィリピンネパールなどでのプロジェクトのサポートも行っています。2023年7月に合同会社Ibasho Japanを設立しました。

略歴

  • 2007年3月:大阪大学大学院工学研究科 博士後期課程修了
  • 2007年4月1日~2008年3月31日:大阪大学大学院工学研究科 特任研究員
  • 2008年4月1日~2013年4月30日:清水建設(株)・技術研究所 研究員
  • 2012年年2月5日~2013年3月16日:千里ニュータウンまちびらき50年事業実行委員会 委員
  • 2012年4月1日~2014年3月31日:大阪大学大学院工学研究科 特任研究員
  • 2012年年5月1日~2014年3月31日:豊中市千里文化センター 市民実行委員
  • 2012年9月15日~:千里ニュータウン研究・情報センター 事務局長
  • 2013年5月1日~:Ibasho リサーチフェロー
  • 2015年8月19日~:NPO法人Ibasho Japan 副理事長
  • 2015年12月1日~2017年3月31日:東京大学大学院経済学研究科 特任研究員
  • 2018年10月31日~:Ibasho Japan 代表
  • 2023年7月10日~:合同会社Ibasho Japan 代表

資料

これまでに執筆した千里ニュータウン、大船渡での活動などに関する出版物、雑誌記事、学会論文などをこちらに掲載しています。

(更新:2023年7月10日)