居場所の理念と「訂正する力」(アフターコロナにおいて場所を考える-52)
訂正する力 批評家で、株式会社ゲンロンの創業者でもある東浩紀(2023)の『訂正する力』を読みました。そして、ここで議論されていることは、居場所における理念のあり方を捉えるために参考になるということを感じました。 東浩紀...
訂正する力 批評家で、株式会社ゲンロンの創業者でもある東浩紀(2023)の『訂正する力』を読みました。そして、ここで議論されていることは、居場所における理念のあり方を捉えるために参考になるということを感じました。 東浩紀...
公益財団法人後藤・安田記念東京都市研究所が主催する第55回『都市問題』公開講座「地域の「居場所」をつくり、はぐくむ」のパネルディスカッションに登壇させていただくことになりましたのでご案内いたします。 第55回『都市問題』...
近年、各地に開かれている居場所と、従来の施設との違いの1つとして、当事者と利用者という違いがあると捉えています(田中康裕, 2021)。施設では、誰がどのように運営するかがあらかじめ決まっていたり、運営側が運営のあり方を...
先日、居場所について研究されている方々との議論に参加する機会がありました。議論においては、様々な話題が出されましたが、特に、居場所の運営者の人件費のこと、男性にとっての居場所に関する議論が印象に残っています。 いずれも大...
世界の外との接点 哲学者の鷲田清一(1998)は、古い都会にあってニュータウンにないものとして、「大木と、宗教施設と、いかがわしい場所」の3つをあげています。3つに共通するのは「この世界の〈外〉に通じる入口や裂け目」だと...
「ソシオペタル」と「ソシオフーガル」 向かい合って座る電車の4人掛けのボックス席と、それぞれが別の方向を向いて座る背中合わせのベンチ。仲間同士で座った時に、どちらが会話しやすいかというと、当然、4人掛けのボックス席という...
「居場所ハウス」に初めて来られた方が、十周年記念感謝祭の後片付けを終えて、スタッフらが休憩している様子を見て、「親戚の家」のようだと話されていました。 「親戚の家」という言葉を聞いて、これまで訪れた場所でも同じような表現...
新型コロナウイルス感染症が発生してから東京に行く機会がなくなりましたが、先日、打合せがあり久しぶりに東京に行く機会がありました。東京で行きたかったのが、江戸川区の「とぽす」(正式名称は「親と子の談話室・とぽす」)。198...
居場所における理念 2000年頃からコミュニティカフェ、地域の茶の間、宅老所など従来の施設(制度:Institution)ではない場所が同時多発的に開かれるようになってきました。 筆者らは、このような場所を居場所(まちの...
田中元子氏の『マイパブリックとグランドレベル:今日からはじめるまちづくり』(以下、(田中元子, 2017)と表記)を読みました。マイパブリックとは「自分で作る公共」、「私設の公共」を意味する田中元子氏の造語。田中元子氏が...