先日、くずはアートギャラリーで開催されていた「枚方・むかし・写真 シリーズI 東洋一のマンモス団地の歴史」に行ってきました。大阪府枚方市にある香里団地を、半世紀にわたって撮り続けてこられたアマチュアカメラマン・福岡崇夫氏の写真展です(※本展示会は終了しています)。
財団法人 枚方市文化国際財団企画展
「枚方・むかし・写真 シリーズI 東洋一のマンモス団地の歴史」・平成24年2月3日(金)〜2月15日(水)
・10時~18時 ※水曜日は5時まで ※2月9日(木)休館日
・入場無料
・会場:くずはアートギャラリー
(〒573-1121 枚方市楠葉花園町15-1-301)
・主催:(財)枚方市文化国際財団
香里団地は1958年に入居が始まった(ということは、千里よりも4年先輩です)大規模団地で、「東洋一のマンモス団地」と呼ばれていました。展示会では、開発前から現在の様子を伝える約60枚の貴重な写真が以下のコーナーに分けて展示されていました。
・香里団地の戦争遺跡
・建築開始から団地の誕生へ
・住民と団地の暮らし
・完成した香里団地
・空き家に残る暮らしの跡
・建て替え準備が完了
・建て替えが終り新しい街が生まれる
香里団地一帯にはかつて大砲などの火薬を製造する陸軍の旧・香里製造所があったため、香里団地にもその名残が残されていました。この写真に映っている建物は、かつて火薬を砲弾に詰める作業が行われており、その後、公設市場「木漏れ日・生活館」として使われていたとのこと。
1977年に撮影された青空市場の写真。
「空き家に残る暮らしの跡」のコーナーに展示されていた写真。ポスターや魚拓が貼られている部屋が撮影されています。住戸内の写真というのはなかなか撮ることができないので、貴重な写真ですし、千里でも、もし可能性があればこうした写真を収集/撮影することができればなと思います。
展示会にはひっきりなしに人が訪れ、香里団地にお住まいの方でしょうか、熱心に写真を覗き込んでおられる方が多かったです。
風景の移り変わりが記録された写真には、人々の記憶を呼びおこす力があるということなのだと思います。