『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

千里西町マーケット

千里西町マーケットは、昭和43(1967)年3月22日、新千里西町近隣センターにオープンしました。
当時の新聞には、次のように紹介されています。

千里ニュータウン豊中市域新千里西町に新しいマーケットが出来た。敷坪一三二〇平方メートル、セルフサービスのスーパーマーケットもある綜合市場。屋上にはお買物客の憩いの場所である花壇もある。

この市場は新千里西町市場。・・・・・・。豊中市域の生鮮食料品業者が中心になってつくられたマーケットである。新千里西町三丁目2番、西丘小学校の東側にあり、東西に公団住宅千百戸余りが密集しており、将来、中央センターの完成と相まって千里ニュータウン北地区での発展が予想されている。敷地約四百十坪に生鮮食料品等の一般商店24店舗とSFCストアら二つのスーパー・マーケットが併設されている。
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特に屋上には一囲十坪位の花壇が屋上に配置されており、こどもさんを屋上で心配なしに遊ばせながらママはお買物をゆっくり、たのしんでいただけるように配慮されている。
*「商店めぐり 屋上に憩いの場のある新千里西町市場 二十二日に一斉開店」・『千里山タイムズ』第162号 昭和43年3月22日

オープン当時、次のようなお店が開かれていました。

プリント

*店舗の配置は『千里山タイムズ』(第162号 昭和43年3月22日)に掲載の図をもとに作成。

以下は、千里西町マーケットの広告記事の一部。当時の「最新方式」が試みられたマーケットであることがわかります。

他人にヒサシを貸すのではなく(レギュラー・チェーン・スーパーに市場の一角を貸し、スーパーと同棲形式のアベック市場にするのではなく)市場業者自身(事業協同組合)がスーパー方式(セルフ・サービス)のストアを市場の中で持ち、しかも単独スーパーとしてではなく、ボランタリ・チェーン・ベースで経営するという最新方式。
*「千里ニュータウン・ショップ界の先端を往く小売市場 西町マーケットとは?」・『千里タイムズ』第168号 昭和43年5月17日