「居場所ハウス」は2013年6月13日のオープンから、1年以上運営を続けてきました。「居場所ハウス」がどのような経緯で生まれ、オープン以来どのように運営してきたのかを振り返り、今後の運営のあり方を考えるためのきっかけとするため、活動のあゆみをまとめた冊子を編集しました。
- タイトル:居場所ハウスのあゆみ 2012-2014
- 編集:田中康裕
- 発行:Ibasho
- 発行年月日:2014年10月15日
- ページ数:A4サイズ 140ページ
※冊子は2014年3月末までのデータを追加した後、印刷・製本し、地域の方や見学に来てくださった方に買っていただけるようにする予定です。
※改訂版の概要はこちらに掲載していますのでご覧ください。
目次
居場所ハウスのあゆみ(2014年秋版)〈目次〉
居場所ハウスのプロフィール(p5)
- 大船渡市末崎町
- 居場所ハウス周辺
- 居場所ハウスの建物
- 居場所ハウス略年表
- 居場所ハウスの運営体制
- 来訪者数の推移
オープンまでの経緯(p19)
- ワークショップ・ミーティング一覧
オープンからのあゆみ(p31)
- スタッフ日誌にみるあゆみ
イベント・団体利用(p85)
- イベント・団体利用一覧
総会・理事会・定例会(p113)
- 総会
- 理事会
- 定例会
資料(p125)
- NPO法人定款
- 雑誌記事・論文リスト
- 未来を拓く 居場所ハウス
あとがき
2013年6月13日のオープン以来、「居場所ハウス」には多くの方々に来ていただきました。日々名前を記入してきたゲストブックも、既に3冊目になっています。
多くの方々に来ていただきましたが、その影ではオープン1年目の苦しみとも言うべき様々なことが起きたのも事実です。NPO法人が自立した組織としてなかなか活動できなかったり、当番をする人がいなかったり、行事を開催しても人が集まらなかったり、利用の仕方で揉めたり等々、様々なことが思い返されます。課題が山積する中で、ちょっとした素敵な出来事を見つけ、それを伝えるためにFacebookへ投稿していたことも思い返されます。
しかしそうやって運営しているうちに、「居場所ハウス」の雰囲気がだんだん良くなってきました。個人的には、2014年3月の「ひな祭り」、5月の「子どもの日・鯉のぼり祭り」が転機だったのではないかと思います。いずれも高齢者を中心とする「居場所ハウス」のメンバーが、若い世代のために何ができるかと考えながら企画し、開催したイベントですが、これらを通して「居場所ハウス」で自分たちの世代だけが楽しむのではなく、「居場所ハウス」を通して地域を魅力的なものにできるのだという意識が共有されていったと感じます。このような「居場所ハウス」の歩みが、この冊子には詰まっています。この冊子を読んで「ああでもない、こうでもない」と議論したこと、朝早くからイベントの準備で忙しかったことを思い出す方もいるかもしれません。「居場所ハウス」で食べた料理やお菓子の味を思い出す方もいると思いますし、何気ない日常のちょっとした出来事を思い出す方もいると思います。もちろん、最近来るようになった方にとっては、「居場所ハウス」より知ってもらうためのきっかけになると思います。
「居場所ハウス」の運営は2年目に入りましたが、これからも運営の課題や、揉め事が出てくると思います。そんな時こそ、原点に立ち返ること、そして、これまでの歩みを振り返ることが大切です。「はじめに」で書いたことの繰り返しとなりますが、この冊子が「居場所ハウス」が生まれた理念とオープン1年の歩みを共有し、今後の運営の可能性を探るきっかけになれば幸いです。