『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

北海道・真駒内団地

先月末に北海道に訪れた際には、北広島団地の他に、もう1つの団地、真駒内(まこまない)団地も歩きました。真駒内団地は、地下鉄南北線の終着駅、真駒内駅の西側に広がっています。真駒内駅は札幌から地下鉄で20分弱。

真駒内団地の造成が始まったのは1959年。北海道で最初の大規模団地として開発されました。千里ニュータウンの開発が始まったのは1961年なので、ほぼ同時期のニュータウンということになります。
この真駒内団地、1972年2月に行われた札幌冬期オリンピックにゆかりのある街でもあります。オリンピックはすぐ近くの真駒内公園で行われ、真駒内団地には選手村「五輪団地」があります。かつての選手村だった「五輪団地」ですが、今でも現役です。

高層の「五輪団地」。

中高層の集合住宅だけでなく、このようなタイプの集合住宅も見かけました。

ここでオリンピックが行われたことを伝える、写真のようなマークを街のあちこちで見かけます。

電車を降り、駅の外に出ると目に飛び込んでくるのが「オリンピック記念塔」。

こちらは、集合住宅の入口にある「五輪団地」という表示。

よく見ると、集合住宅の壁面にも。

北広島団地を歩いた時には、「あぁ、どことなく千里ニュータウンに似ている」と感じましたが、真駒内団地は少し千里ニュータウンとは雰囲気が違うように感じました。北広島団地と千里ニュータウンは丘陵地に開発されていて斜面が多いのに対し、真駒内団地ではあまり斜面を見なかったからでしょうか。あるいは、真駒内団地は色々なタイプの集合住宅が建ち並んでいるからでしょうか。

(更新:2015年6月2日)