フィリピン・オルモック市のバゴング・ブハイに滞在している間、アメリカ看護師協会から地区の子どもたちに洋服・ドレスをプレゼントする行事が行われました。
バゴング・ブハイを訪問したのは3人の女性。ワシントンDCの「Ibasho」の清田さんの知人で、フィリピン出身だとのこと。3人はセブからフェリーで3時間かけてオルモックに来て、すぐにセブに戻られましたので、セレモニーのためだけにオルモックに来られたようでした。
洋服・ドレスを受け取ったのは地区に住む貧しい家庭の子ども、親のいない子どもたち40〜50人ほどで、日本の小学校高学年から中学生くらい(?)の子どももいれば、母親と一緒に来ている小さな子どももいました。子どもたちは名前を呼ばれると1人ずつ前に来て、洋服・ドレスを受け取っていきました。隣同士で洋服・ドレスを見せ合ったり、早速、子どもに洋服を着せる母親もいました。
この行事が行われる前、地区の高齢者協会(Senior Citizens Association)のメンバーは、寄付された洋服・ドレスを年齢別にビニル袋に詰める作業を行ったり、子どもの名簿を確認し予備に行ったりされていました。
また、行事の最中には洋服・ドレスを手渡したり、受け取った後はきちんとお礼を言いなさいと伝えたり…
この行事を見て子どもは自分の生まれを選べないということを感じました。だからこそ、地域で子どもたちを育てる必要がある。そんな思いも伝わってきました。
たまたま貧しい家庭に生まれたり、親がいなくなったりする子どもたち。そうした子どもたちを見守り、育てようとする高齢者協会のメンバーの眼差し。豊かな地域というのはこういうものではないかと、素朴な感想ですはこんなことを感じました。