2016年11月21日(月)〜25日(金)、フィリピン・オルモック市のバゴング・ブハイ(Barangay Bagong Buhay)をIbasho/Ibasho Japanのメンバー4人で訪問しました。Ibashoフィリピンの活動が行われている地区です。
今回の訪問でまず行ったのが、これまでの活動を振り返り、当面、どのような活動をするかについての話し合いです。
Ibashoフィリピンでは、2015年1月からペットボトルのリサイクル活動、2015年5月から農園での農作業をスタート。2016年1月から試験的にモバイル・カフェを行い、2016年6月にはモバイル・カフェのローンチイベントを実施。2016年9月には資金獲得のためのビンゴ大会が行われるなど、少しずつ活動が展開されてきました。
また、2015年1月、2015年10月には大船渡の「居場所ハウス」のメンバーがバゴング・ブハイを訪問したり、逆に、2015年3月にはIbashoフィリピンのメンバーの女性2人と、ローカル・コーディネーターのIさんが「居場所ハウス」の訪問、仙台市で開催された第3回国連防災世界会議への参加を行うなど、「居場所ハウス」とIbashpフィリピンでの交流も行ってきました。
ワークショップでは、ローカル・コーディネーターのIさんが作成したスライドを使いながら、これまでの活動をみなで振り返りました。
11月22日(火)の午前中は地区の小学校5〜6年の子どもたちも参加。高齢者を中心とするIbashoフィリピンのメンバーが自分たちの活動を紹介することで、子どもたちにIbashoフィリピンのことを知ってもらう機会になったと思います。自分たちの活動を子どもたちに話すメンバーはとても誇らしげに見えました。高齢者が、自分たちの活動を若い世代に伝えることは、高齢者にとっては誇りとなり、若い世代にとっては高齢者を尊敬するためのきっかけになるのではないかと感じました。
これまでの活動を振り返った後、Ibashoフィリピンのメンバーはこれからの活動、特に活動資金を獲得するための活動について話し合うワークショップを行いました。ワークショップに際して、Ibashoフィリピンのメンバーらはどんな活動をしたいか考えておられたようでクラフト作り、豚肉のロースト(Lechon)の2つがすぐにあげられました。クラフトについては毛糸で編んだ靴下、靴、カバン、帽子の見本も持って来られていました。
11月22日(火)の午後に開催したワークショップではメンバーがクラフト作り、豚肉のローストの2つのグループに分かれ、資金はどのくらい必要なのか、完成品はいくらで販売するのか、どのような材料や準備が必要なのかについて議論しました。
11月24日(木)にはIbashoフィリピンの活動の全般について、意見交換を行いました。あるメンバーから出されたのは、活動に参加するメンバーが限られているという意見。
これに対しては、Ibashoフィリピンのパンフレットを作成して、地区の高齢者のほとんどが参加する高齢者協会(Senior Citizens Association)の毎月の集まりの時に配付してはどうか、Ibashoフィリピンのポスターを作成して地区内に掲示してはどうか、毎月一度はIbashoフィリピンで何かみなが参加できる活動を企画してはどうか、などの話し合いを行いました。毎月一度の活動に対しては、早速メンバーからクラフト作りを一緒にする、ダンスをするなどの意見が出され、次回の定例会で話し合うということとなりました。
台風ヨランダ(2013年台風30号)の後、フィリピンへは国外から多くの団体が視察に来たけれど、被災状況の写真を撮って帰っただけで帰っていった団体も多かったと聞きます。また、国外の支援団体が被災後にスタートしたプロジェクトも、被災から時間が経過したため終了したプロジェクト、既にオフィスを閉じた支援団体もあると聞きます。
そうした中で、Ibashoフィリピンの活動は規模は小さいかもしれませんが、地区の高齢者を中心とするメンバーが2年近く活動を継続してきた、しかも、自分たちで活動のための資金獲得もしようとされています。Ibasho Japanでは今後もIbashoフィリピンへの協力を続けていきたいと考えています。