『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

マニラとSMメガモール:発展しつつある大都市の光景

写真はフィリピン、マニラ首都圏(メトロ・マニラ)のオルティガス・センター(Ortigas Center)というエリア。このエリアを初めて訪問したのは9ヶ月前の2018年2月になりますが、大通り(Weboutsourcing Gateway)沿いのペデストリアン・デッキが完成したり、建設中の建物が完成間近担っていたりと、9ヶ月の間に開発が進んでいるのを感じます。そして今でも高層建築の建設工事があちこちで進められています。

道を歩く大勢の人々、そして、自動車のクラクション、建設現場の音の只中に身を置いていると、大きなエネルギーが迫ってくるのを感じます。これを体験した後東京に戻ると、(東京も人は多いですが)東京は何て静かな都市なのだろうと思います。

歩道に段差がありバリアフリーになっていない、陸橋の階段の勾配が急過ぎるなど、細かな部分に目をやれば歩きにくいと感じるところもありますが、これも含めてマニラが今まさに発展しつつあるということなのだと感じます。

オルティガス・センターにはSMメガモール(SM Megamall)という巨大なショッピングモールがあります。1991年にオープンしたショッピングモールで世界で5番目、フィリピン国内で2番目の大きさで、敷地面積10ha、延床面積474,000㎡の大きさです(敷地面積は東京ドームの約2.1個分、延床面積は東京ドーム約10個分)。最大で400万人を収容できる広さだとのこと*1)。
スーパーマーケット、レストラン、カフェ、衣料品、電化製品、日用品、雑貨などあらゆる店舗。広場にはクリスマスの飾りが設置されており、記念撮影している人もいました。ショッピングモール自体が、1つの街だと言っても過言ではないように思います。

フィリピンにお住いの方からは、フィリピンには多くのショッピングモールがあるが、ショッピングモールに行ってもあまり買い物をせず、エアコンがあるから行く人が多いという話を伺いました。また、買い物ではなく、安く食事ができる場所としてショッピングモールを利用している人も多いとのこと。ショッピングモールは単に買い物をするだけの場所ではないと言うことです。

SMメガモールで興味深かったのは、ライドシェアのGrab専用の乗り場(Pick-up Point)がもうけられていたこと。ライドシェアとは、一般的なタクシーに加えて、一般の人が空いている時間に自家用車で運送サービスをする仕組み。日本では、自家用車による運送サービスは白タク行為に当たるとして普及していませんが、例えばアメリカではUber、Lyftが日常の足として普及しています。フィリピンで普及しているのがGrab。

日本で普及していないライドシェアが既に普及しているということ。今まさに発展しつつある都市では、新たなものを受け入れる柔軟性を持っているということなのかもしれません。