少し前の新聞に、千里ニュータウンの建替えについての記事が掲載されていました。
「大規模なニュータウンの団地の建て替えは住んでいる人が多いため、不可能と言われていた。しかし同じニュータウン内の「新千里桜ヶ丘住宅」(豊中市)で初めて、区分所有法に基づき所有者の8割以上の賛成で建て替えを決議。2005年に完成した。
桃山台第二団地でも「何とか町を生まれ変わらせよう。空き家が増え、団地は衰退の一途だ」と05年に住民が建て替えを決めた。反対した入居者と最高裁まで争い、旧建物から強制的に立ち退かせる強い態度で臨んだ。
千里ニュータウンでは高度経済成長期に建設された約30カ所の分譲マンションのうち、既に7カ所の建て替えが完了。7カ所で着工か決議済みだ。4〜5階建て中層住宅を高層化して住戸数を大幅に増やし、大量分譲して建て替え費用をねん出、旧住民の負担を抑える。」
※「ニュータウン再生 壁高く」・『日本経済新聞』2009年12月7日号
記事に書かれているように、千里ニュータウンでは集合住宅の建替えが進んでいます。
若い世代が入居したり、住棟にEVが設置されたりすることは建替えの良い面です。
その一方、建替えにより見慣れた風景が急激に変化することは、街としての記憶が失われるということだとも言えます。だからこそ、千里ニュータウンの風景や、そこでの暮らしをきちんと記録に残しておきたいと考えています。
(更新:2019年1月12日)