『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

お盆休み

お盆休み、実家に帰省しています。

千里ニュータウンの写真を撮り始めたのは2004年頃。それ以来、時間を見つけて千里ニュータウンを撮り歩いてきました。
それに比べると、自分自身が生まれ育った地域の写真って意外と撮っていないなと思い、実家のまわりの写真を撮り歩いていました。

家の窓からの眺め。
川があって、京阪電車の線路があって、お寺があって、その後ろに八幡山(石清水八幡宮)のある男山。子どもの頃から、この風景は変わってないです。
お寺がなくなるわけでもなく、かといって新しい建物を建てる土地もないということで、変わりようがないということかもしれませんが。

子どもの頃から見慣れた風景、しかもその風景は変わってないということになると、改めて写真に撮る対象だと見なしにくいというのもあるかもしれません。
地域の歴史を記録する活動に、外部の人間が混じることに意味があるとすれば、外部の人間はその地域を新鮮なものとして見なだから、ということだろうなと思います。

男山。
男の人が寝転んでる姿に見えるから男山と名付けられたと聞いています。この山の姿が見えてくると、あぁ故郷に帰ってきたなと実感します。

木津川。
木津川に架かる御幸橋。前の橋(橋脚だけ残っています)は昭和5年に架けられたもので、昨年、新しい橋になりました。

田んぼと、遠くに見える天王山。
田んぼの中の農道を通りかかると気持ちが良くて、嫌なことがあっても、そんなことどうでもいいやって思えてくる場所。よくここに来たものです。
写真を撮ってると、犬を散歩させてるおばちゃんに声をかけられ、このあたりも家が建てられる予定で、風景も変わるから、今のうちに写真撮っておいた方がいいよ、と。

変わらない変わらないと思っていましたが、風景は少しずつが変わっていくようです。
自身が生まれ育った地域のことも、きちんと写真に残しておきたいなと思いました。