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千里ニュータウンの人口(2010年秋)

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千里ニュータウンでは集合住宅の建替えが進んでいます。建替えに伴い、千里ニュータウンの人口はどのくらい増加しているのか。
千里ニュータウンの人口を調べようとしましたが、千里ニュータウンの統計データが掲載されているウェブサイトを見つけることができませんでした。そこで吹田市・豊中市のウェブサイトに掲載されている統計データから、千里ニュータウンの人口を集計していました。

吹田市・豊中市の両市では住民基本台帳人口が公開されていますが、吹田市は3月31日と9月30日、豊中市は4月1日と10月1日と市によって日が違う(わずか1日ですが)ことに気づきました。住民基本台帳を公開する日は、全国的に「○○月○○日」と決められているわけではないのかもしれません。
また、統計データがPDF形式でしか公開されていない場合があるため、加工しにくいことも気づきました(※近年では加工しやすいcsv形式で公開されるようになりました)。

近年の千里ニュータウンの人口

吹田市は統計情報(毎年9月30日現在の住民基本台帳人口)、豊中市は人口統計(毎年10月1日現在の住民基本台帳人口)より。2000年と2005年は国勢調査(10月1日現在の人口)より。

グラフを見ると、10年前(2000年)に比べると人口は5,000人ほど減っていますが、ここ数年は89,000〜90,000人の間を推移していることがわかります。

千里ニュータウンの人口構成

吹田市域も豊中市域も、人口構成はほぼ同じです。高齢化率については、2010年時点の日本全国の高齢化率(65歳以上の人の総人口に占める割合)が23.1%であるのと比べると、千里ニュータウンの高齢化率はやや高いことがわかります。

住区の人口の推移

2000年と比べて増加しているのは吹田市域では古江台のみ。豊中市域では新千里西町と新千里東町。他の住区は建替えで移転中の人がいるためと思われますが、2000年に比べると減少しています。
佐竹台、新千里西町、新千里東町は、2000年と比べると一旦人口が8割程度にまで減少し、その後、急激に増加していることがわかります。街の変化の速さが、このグラフにも現れています。


千里ニュータウンの人口のグラフを作る作業をして、千里ニュータウン(+上新田)のエリアの様々な統計データががまとまって公開されているウェブサイトが必要だと感じました。吹田市・豊中市のウェブサイトで人口が公開されていますが、千里ニュータウン(+上新田)のエリアとしてまとまっているわけではありません。

統計という数字は冷たい印象を受けてしまいますが、統計も上手く使えば日々の暮らしで何となく感じていることを裏付けてくれる重要な資料。千里ニュータウンの歩み・現在の姿を振り返り、今後のあり方を考えていくうえで、街の統計を収集・蓄積し、公開するのも重要なことだと思います。

(更新:2019年1月14日)