『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

千里ニュータウン再開発の光景@UR千里竹見台団地(2023年12月)

阪急千里線の南千里駅の西側にある竹見台では大規模な再開発が進められています。

南千里駅の北西に、平面形が「Y」の字になった3棟の高層のスターハウスがありました。UR千里竹見台団地のC26・27・28棟で、千里ニュータウンの玄関口のランドマークとなってきました。

高層のスターハウスは建て替えが進められており、2020年末、C26棟を建て替えたUR千里グリーンヒルズ竹見台の101棟が完成。そして、現在、C28棟の建て替えが進められています。

(再開発前の3棟のスターハウス)

(左側がC28棟の建て替え)


建て替えられたUR千里グリーンヒルズ竹見台の101棟は「く」の字を2つくっつけたような平面形となっており、C26棟と同じでないもののスターハウスの平面形になっています。

(UR千里グリーンヒルズ竹見台101棟)

101棟の周りには、5つのデザインマンホールが設置されています。101棟の南側に3ヶ所、北側に2ヶ所です。

(デザインマンホール)

5つのデザインマンホールのうち、黄色いデザインのマンホールは、マンホールカードとして発行されています。マンホールカードは、下水道広報プラットフォーム(GKP)がマンホール蓋を紹介すると同時に、下水道への理解・関心を深めるためのコミュニケーションツールとして発行しているもので、第21弾まで発行。累計681自治体と3団体から1,0002種類が発行されています。

101棟にある黄色いデザインのマンホールは、独立行政法人としては初めてのマンホールカードとして発行されたもので、2023年1月29日からUR千里営業所(千里ライフサイエンスセンター)にて配布されています。


URの団地では、一般的に住棟が「平行配置」されますが、UR千里竹見台団地は「囲み型配置」がなされているUR団地という特徴があります。UR新千里東町団地が緩やかな囲みになっているのに対して、UR千里竹見台団地はより明確な囲みが作られています。

UR千里竹見台団地の北部には、高層住棟によって作られた2つの大きな囲みがあります。

(高層住棟によって作られた囲み)

大きな囲みのうち、南側の囲みを形作っていたC9棟は、UR千里グリーンヒルズ竹見台201棟として建て替えられています。201棟はC9棟と同じ位置に建て替えられたため、南側の囲みは残されています。

(左の住棟がUR千里グリーンヒルズ竹見台201棟)

現在、北側の囲みを形作っている住棟の建て替え工事が進められています。

UR千里竹見台団地の西部には、中層住棟によって作られた2つの大きな囲みがあります。2つの囲みは細長い長方形で、短辺に位置するC43棟・C35棟はベランダが孤を描くような形になっています。長辺に位置する住棟は、中庭側と外の通路の両側からアクセスできるように階段室が通り抜けができるようになっています。中庭には、新千里北町で車止めとして用いられている馬、亀、ウサギなどの動物型の遊具が並んでいます。

(左側が囲み型配置の中層住棟)

(中層住棟による中庭)

中層住棟のうち、遊び場に面したC37棟の西側の壁面、C32棟の北側の壁面には壁画が描かれています。

(C37棟の壁画)

(C32棟の壁画)