『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

千里ニュータウン再開発の光景@府営千里桃山台住宅(2023年12月)

府営千里桃山台住宅の住棟は「囲み型配置」がなされています。「コ」の字・「逆コ」の字を連続させるように住棟を配置。そして、敷地の南側に歩行者専用道路、北側に車道が通されており、歩行者専用道路側に向かって開いた「コ」の字の中の空間を公園に、車道に向かって開いた「コ」の字の中の空間を駐車場にすることが基本とされており、これによって歩車分離を実現。さらに、歩行者専用道路の先には近隣センター、学校、駅、公園などが配置されています。こうした工夫は、ラドバーン方式を集合住宅に適用したものだと見なすことができます。

府営千里桃山台住宅は、南千里駅に近い側(東側)から再開発が進められており、東側には高層の府営吹田桃山台住宅の住棟が完成。府営吹田桃山台住宅の西側の住棟は退去が進められており、一部の住棟は既に取り壊されています。

(しいのき橋より。右側が桃山台)