「千里ニュータウン研究センター」を始めようと考えています。
■千里ニュータウン研究センター構想
これまで「千里グッズの会」の活動に関わってきました。「千里グッズの会」は、2002年、新千里東町・近隣センターのコミュニティカフェ「ひがしまち街角広場」に集まった地域住民、建築・都市計画・まちづくりの専門家、大阪大学の研究者・学生によって生まれたグループです。
活動の始まりは「魅力ある街には魅力ある絵葉書がある」という発想に基づく千里ニュータウンの絵葉書制作でしたが、活動を行う中で次第に千里ニュータウンの暮らしの歴史が記録・共有されておらず、近過去について記憶喪失になりつつあるという問題意識が膨らみ、千里の風景や記録、記憶の収集、調査研究成果の公開、街の魅力や情報を表現・共有するための新たなメディアのデザインなどへと活動領域を広げてきました。
今後も以上の活動を継続していくために、一緒に活動してきた方々と構想しているのが、千里ニュータウンの歴史の継承、価値の発見と、これらの共有を目的として、調査・研究、アーカイブ構築、デザイン、情報発信を行うための「千里ニュータウン研究センター」です。
「千里ニュータウン研究センター」では次のような活動を行っていきたいと考えています。
- 調査・研究:独自の調査・研究、及び、大学等が実施する研究・講義のサポート
- 企画・提案:地域の課題を解決し、よりよい街にするための企画・提案
- ディスカバー千里:千里の魅力を「発見」することを目的とする豊中市との協働事業
- 地域における実践・支援:場所づくりやまち歩きなど地域における実践とサポート
- 情報発信:出版やウェブサイト、研究会・講演会などによる活動成果の公開
- ネットワークの形成:国内外の地域活動グループ、研究者、公的機関との情報交換・コラボレーション
いずれはNPO(特定非営利活動)の法人格の取得することも視野にいれ、メンバーの方々と活動をスタートするための準備をしています。
千里ニュータウン、まちびらき50周年目の日に。
(更新:2012年9月16日)