ニューディール政策によって作られたアメリカ・ワシントンDC郊外のグリーンベルトには、千里ニュータウンの「ひがしまち街角広場」にそっくりなニューディール・カフェ(New Deal Café)という場所があります。
「こんな場所があったらいいのにな」という地域の人々の声をきっかけとして生まれた場所であること、商店街の空き店舗を利用して開かれていること、ありあわせ・持ち寄りの家具を用いて空間がしつらえられていることなど本当にそっくりだと思います。
その反面、「ひがしまち街角広場」は月曜から土曜の11:00~16:00と夕方で閉店となりますが、ニューディール・カフェの運営時間は以下の通りで、週末には夜遅くまで開いているという違いがあります。そして、カフェの中にバーがあり、お酒を飲むこともできます。
ニューディール・カフェの運営時間(2012年9月現在)
・月曜 11:00~15:00
・火曜~木曜 11:00~21:00
・金曜~土曜 11:00~23:00
・日曜 10:30~20:00
そして、例えば、9月の第3周目には次のようなイベントが行われます。
9/16(日)
・11:00~13:00 Not2Cool Jazz Trio Brunch
・13:30~14:30 Kids’ Open Mic
・17:00~19:00 Darbuka Dawg Hafla9/17(月)
・19:00~21:00 Reel and Meal at the New Deal9/18(火)
・19:00~21:00 Poetry Night Open Mic!!!9/19(水)
・19:00~21:00 Pub Quiz9/20(木)
・12:00~14:00 Mid-Day Melodies with Amy C Kraft
・19:00~21:00 OPEN MIC9/21(金)
・18:30~20:00 John Guernsey
・20:00~23:00 Fast Eddie & The Slow Pokes9/22(土)
・16:00~18:00 Bruce Kritt
・18:30~20:00 John Guernsey
・20:00~23:00 Jelly Roll Mortals
毎日何らかのイベントが行われていることがわかります。多いのは音楽のライブで、特に週末は夜遅くまでライブが行われています。音楽のライブの他、映画の上映会・ディスカッション(Reel and Meal at the New Deal)、詩の朗読会(Poetry Night Open Mic!!!)、クイズ大会(Pub Quiz)などが行われたり、子どもたちによる音楽ライブ(Kids’ Open Mic)も行われています。
外はまだ明るいですが、19時頃の様子。この時間帯に、高齢の女性だけで外出して、カフェで過ごしているという光景は、日本ではあまり見かけません。
夜のニューディール・カフェ。食事をしたり、お酒を飲んだり、話をしたり、演奏を聴いたりして過ごす人々。特に週末の夜にはたくさんの人がやって来ます。ニューディール・カフェで演奏しているのはプロのミュージシャンが多いのも特徴。テーブルの上にはチップを入れる容器が置かれており、チップを入れる人も多いですが、基本的にライブを聴くのは無料です。
夜、ふらっと立ち寄ればお酒を飲めて、生の音楽を聴くことができる場所。しかも、そこには同じ地域に住む人々が集まっている。千里ニュータウンにもこのような場所があればと思います。
(更新:2020年3月9日)