『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

フィリピンのIbashoプロジェクトの農園作り

2015年3月、フィリピン、オルモック市バゴング・ブハイのIbashoプロジェクトのメンバー3人が、「居場所ハウス」にやって来られました。バゴング・ブハイIbashoプロジェクトは、地域の高齢者を中心とするプロジェクト。「居場所ハウス」を見学したメンバーは、自分たちもこのような場所を作りたいと感銘を受けて帰られたようだ、とお聞きしました。

バゴング・ブハイIbashoプロジェクトでは、最初から拠点を確保するのではなく、まず自分たちでできる活動を行いながら賛同者とアイディアを募り、最終的に拠点を確保するという考えで進められています。自分たちでまずできる活動の1つとして、農園作りが提案されていました。そのため、来日したメンバーは「居場所ハウス」の農園の見学しました。
フィリピンへの帰国後、準備を進め、少し前に農園作りをスタートしたというお知らせをいただきました。「居場所ハウス」の方にもぜひ伝えて欲しいということで、ここにご紹介させていただきます(*以下は、Ibasho PhilippinesのFacebookのページの文章・写真を元にしたものです)。

4月27日(月)、バゴング・ブハイIbashoプロジェクトのメンバーの1人から、地主が空き地を農園のために貸してくれることになった、という報告があったようです。翌日、敷地を見に行ったところ、農園作りを始める前に清掃する必要があることを確認。ミーティングで、5月2日(日)にメンバーで敷地の清掃をすることになりました。

150428-01 150428-02 150429-01

5月2日(日)、3日(月)の2日間、高齢者を中心とするIbashoプロジェクトのメンバーが集合し、敷地の清掃を行いました。刈り取った雑草、葉などは、いずれ肥料にするとのことです。写真をみると、男性より女性の参加者が多かったようです。写真には、小さな子どもも作業を手伝っている様子が写っています。清掃の後、メンバーは早速、オクラをはじめ何種類かの野菜の種を植えたとのことです。

3月にメンバーが来日した時、「居場所ハウス」から義援金をお渡ししました。義援金は、農園作りのために使ってくださいということでお渡ししましたが、まだ義援金には手をつけていないとのこと。外からお金をもらうことに依存してはいけないので、まずは自分たちでできる活動を行うとのこと。野菜の種は、メンバーの家庭にあったものを持ち寄って植えたようです。
自分たちでできる活動が一段落して、次の展開に進む時に(農園を広げる、肥料を買う、農具を買うなど)、義援金を使わせていただくとのことです。

150502-01 150502-02 150502-03 150502-04 150502-05 150502-06 150502-07 150503-01 150503-02

(更新:2015年6月11日)