今年の1月、「居場所ハウス」のメンバー2人とフィリピン、オルモック市バゴング・ブハイを訪問しました。そして、3月にはバゴング・ブハイのIbashoプロジェクトの3人が来日し、「居場所ハウス」を訪問。また、「居場所ハウス」のメンバーらとともに仙台で開催された国連防災世界会議に出席しました。
日本からの帰国後、5月からバゴング・ブハイのIbashoプロジェクトでは、高齢者を中心に農園作りをスタートさせました。農園作りの近況を教えていただきましたので、ご紹介させていただきます。
2015年4月末のスタートから2ヶ月少しが経過した7月8日、初めて野菜を収穫したとのことです。収穫したのはオクラ、ツルムラサキ。収穫した野菜は、Ibashoプロジェクトのメンバーが購入し、収入は農園を継続するための資金に充てるとのことです。
7月12日には男性メンバーが農園に集合。農園の敷地中央にあった木材を置くための小屋を解体し、敷地の隅に新たな小屋を建設しました。これで耕作できるスペースが広くなりました。当初、メンバーはプロの大工に依頼することを考えていましたが、最終的には自分たちで作業することに。男性メンバーが作業をしている間、女性メンバーは農園で昼食作りを担当されたとのことです。
7月21日、プロジェクトのメンバー4人とコーディネーターが小学校を訪問し、子どもたちが農園で活動することを提案。校長先生はこの提案を受け入れてくださいました。ちょうど7月は小学校の栄養月間(Nutrition Month)であり、7月31日、栄養月間の活動の一環として、子どもたちが農園を訪問してくれることになりました。
7月31日、メンバーは朝から集合し、子どもたちを迎える準備しました。子どもたちが農園に到着した後、まず、子どもたちに農園を案内しながら、この野菜は何かを教えました。そして、子どもたち自身に白菜を収穫してもらいました。収穫した白菜はお土産にしてもらったとのことです。この後、メンバーが作ったモリンガという栄養のある野菜の入ったお粥を食べました。
学校に戻る前、子どもたちは農園に掲げられたサインに書かれている「高齢者はコミュニティのリーダーである」という一文をみなで読み上げてくれたとのことです。
高齢者を中心としてスタートした農園作り。みなで育ててきた野菜が収穫できるようになりました。また、小学校の子どもたちの訪問もあり、少しずつ広がりをもった活動になっているのがわかります。
*この記事はIbasho PhilippinesのFacebookのページの文章・写真をもとにしています。