2023年11月3日(金・祝)、新千里北町のつつじ公園で「北町つつじマルシェ」が開催されました。「北町つつじマルシェ」を運営するのは、千里ニュータウンの公園を核に新しいコミュニティを考えるグループ「SENRI PARK LIFE DESIGN」です。
「北町つつじマルシェとは? 北町のママたちが作る、マルシェで繋ぐ、新しい北町の姿。コロナ禍で北町のイベントはほとんどが中止になってしまいました。街の人が顔を合わせ、人と人が巡り会う。今までのようにあたたかな地域が次につながるよう、マルシェが新しいきっかけになることを願います。」 ※「北町つつじマルシェ」ウェブサイトより。
「北町つつじマルシェ」は、ハンドメイド雑貨、子ども用品などのフリーマーケット、ハギレリース作りや初動の体験、サツマイモ宝探しなど14の「ショッピング・アクティビティ」のブース、焼き鳥、たこ焼き、綿菓子などの8の「フード・ドリンク」のブース、キッチンカーが出店。フラダンス、キッズダンスのステージも行われました。
ディスカバー千里(千里ニュータウン研究・情報センター)は、近畿大学建築学部鈴木毅研究室と共同で、千里ニュータウンの絵葉書、メッセージカード、『千里ニュータウン・ウオークガイド』、『新千里北町くるまどめ』のグッズ販売、千里丘陵の歴史、車止めの思い出などを紹介するパネル展示を行いました。
絵葉書は、昔の風景が懐かしいということで再開発前の千里中央の写真の絵葉書を買ってくださった方、知り合いに送るのに「ニュータウンらしい」ものがいいということで団地の写真の絵葉書を買ってくださった方などがいました。桜、紅葉など季節の自然だけでなく、歴史を伝える風景や、「ニュータウンらしい」団地の風景も、お住まいの方々にとっては意味あるもので、このような風景を記録していくことの重要性を改めて気づかされました。
近畿大学建築学部鈴木毅研究室のメンバーが中心となって、メッセージカード作り、千里ニュータウンの思い出をお聞きするワークショップも開催。メッセージカード作りは車止めを形どった消しゴム製のスタンプをカードに押して、メッセージに書いてもらうという企画で、小学生の女の子を中心に多くの子どもが参加してくれました。
動物型や幾何学型の車止めは、元々は公園の遊具として作られたもので、千里ニュータウン12住区の中で新千里北町のみ、多くの遊具が車止めとして設置されています。ディスカバー千里は、車止めは新千里北町の個性を生み出す大切なものだと考え、これまで車止めにまつわる調査や活動を続けてきました。
この日の「北町つつじマルシェ」でも、恒例となった車止めのミニツアーを行いました。ミニツアーの途中で、小さな子どもが車止めに上ったり、座ったりしているのを見かけました。このような光景からは、車止めが安全を確保する目的だけでなく、遊具としても魅力的なものであることに気づかされます。