『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

千里ニュータウン車窓からの光景

千里ニュータウンの集合住宅(団地)は2000年代に入って以降、大規模な再開発が行われ、光景は大きく変化しました。
再開発は必ずしも否定すべきことではありませんが、千里ニュータウン開発ではどのような工夫がなされ、どのような課題が生じたのかが総括されないままに歴史が急速に失われること、また、再開発が一斉に行われたため、将来も急激に人口の高齢化、建物の老朽化が生じるであろうことなどの問題もあると感じます。もちろん、再開発のあり方については今後も議論とa検証がされていくと思いますが、それとは別に再開発前の光景は記録として残しておくべきだと考えています。
千里ニュータウンには再開発前の光景を残すような体制や仕組みがないため、それならば個人でもできることをと考え、千里ニュータウンを訪問する際には意識的に写真や動画を撮影してきました。ここでご紹介しているのはこのような考えで撮影した動画です。

動画は2011年に入ってから撮影するようになりました。当時、スマートフォンなどの端末が普及し始めており、手軽に動画を撮影することができるようになりつつありました(当初はアップルのiPod Touchを使って撮影していました)。現在のスマートフォンに比べると画質も劣り、また、最初の撮影時点でも既に府営住宅の再開発が始まっていますが、少しでも再開発前の様子をお伝えできればと思います。

千里ニュータウンにお住まいの方々が昔を振り返るための資料、子どもたちが千里ニュータウンのことを知るための資料などに役立てばと考えています。


千里ニュータウンの当初の集合住宅は、供給主体によってA・B・C・D棟に分類されていました。

動画にもいくつかの集合住宅が映っており、千里ニュータウンでは様々な工夫がされたことが伺えます。

藤白台

阪急千里線の山田駅と北千里駅間の車窓から藤白台方面(東側)を撮影したもの。
再開発前の府営千里藤白台住宅、府公社千里丘陵G団地などが映っています。動画の詳細はこちらをご覧ください。

2011年8月6日撮影(阪急千里線:山田駅→北千里駅)

2012年4月17日撮影(阪急千里線:山田駅→北千里駅)

2012年11月25日撮影(阪急千里線:山田駅→北千里駅)

2020年11月18日撮影(阪急千里線:山田駅→北千里駅)

2024年2月20日撮影(阪急千里線:山田駅→北千里駅)

古江台

阪急千里線の山田駅と北千里駅間の車窓から古江台方面(西側)を撮影したもの。
再開発が進む府営千里古江台住宅が映っています。動画の詳細はこちらをご覧ください。

2012年1月30日撮影(阪急千里線:山田駅→北千里駅)

2012年8月22日撮影(阪急千里線:山田駅→北千里駅)

古江台・新千里東町

大阪モノレールの山田駅の千里中央駅間の車窓から古江台と新千里東町方面(北側)を撮影したもの。
大阪市立弘済院、UR新千里東町団地、千里中央地区の千里阪急ホテルと千里セルシーなどが映っています。動画の詳細はこちらをご覧ください。

2011年5月14日撮影(大阪モノレール:山田駅→千里中央駅)

2012年4月15日撮影(大阪モノレール:山田駅→千里中央駅)

2017年2月15日撮影(大阪モノレール:山田駅→千里中央駅)


(更新:2024年2月25日)