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ミルトン・キーンズ:拡大し続けるイギリス最大のニュータウン

2011年10月8日、東京都北区の赤羽台団地で人間・環境学会(MERA)の第94回研究会「団地・ニュータウンの記憶を引き継ぐこころみ」が開かれます。

この研究会では「欧米の計画住宅地のアーカイブ」と題して、アメリカのグリーンベルト(Greenbelt)と、イギリスのミルトン・キーンズ(Milton Keynes)という2つの街のアーカイブ・プロジェクトについて紹介させていただきます。グリーンベルトについては何度かご紹介したことがあるため、ここでは、ミルトン・キーンズについてご紹介したいと思います。


ミルトン・キーンズはイギリスで開発された32のニュータウンの1つ。ミルトン・キーンズのエリアがニュータウンに指定されたのは1967年。千里より5歳若いニュータウンです。
ミルトン・キーンズは、後期の最大規模のニュータウンの1つで、計画人口は25万人。開発面積は8,900ha。千里ニュータウンは計画人口が15万人、開発面積が1,160ha。千里ニュータウンの人口密度が約130人/haであるのに対して、ミルトン・キーンズは約28人/haとかなりゆったりとしています。
千里ニュータウンは大阪から12kmと都市に近接していますが、ミルトン・キーンズはロンドンから80kmも離れており、自立した都市として、「ニューシティ」(New City)と呼ばれることもあります。

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ミルトン・キーンズの人口の推移。千里ニュータウンの人口はまちびらきから15年弱で最大に達し、その後は減少傾向にあります(近年の建替えで再び増加傾向がみられます)。それに対して、ミルトン・キーンズの場合、1967年にニュータウンとして指定されてから人口が増え続けています。計画的に住戸が供給され続けており、今後も供給され続けることが予定されている、ということです。

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※『Milton Keynes Population Bulletin 2010/2011』をもとに作成。2009年まではTable 1: Past Population Growth、2010年以降はTable 8: Future Population Growthに掲載されている人口。グラフ中の「City」がニュータウンとして指定されたエリアの人口。

継続して住戸が供給され続けているミルトン・キーンズの人口ピラミッドは次のようになります。

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※ミルトン・キーンズは2001 Censusを、千里ニュータウンは2000年国勢調査の結果をもとに作成。

いずれも10年前のデータですが、ミルトン・キーンズと千里ニュータウンの違いはグラフを見ると明らかです。ミルトン・キーンズは、若い世代の割合が多く、千里ニュータウンのように人口ピラミッドに山と谷が明確に見られないという特徴があります。


今回、ミルトン・キーンズの人口のグラフを作成するためにネットを検索したところ、容易に人口のデータを見つけることができました。
千里ニュータウンの人口もネットで調べることはできますが、千里ニュータウンは吹田市と豊中市にまたがっているため、千里ニュータウンの人口のグラフを作るためには、吹田市と豊中市の両市のホームページを調べて、該当する住区の人口を抜き出し、それを合わせる加工が必要になります。
(言語の問題はおいておくとしても)海外の方が千里ニュータウンの人口を調べてみようと思ったとしても、この作業はハードルは高いと思います。以前も同じようなことを書いたことがありますが、千里ニュータウンというまとまりに焦点をあてることに意味があるとすれば、千里ニュータウンの統計資料を収集し、公開する仕組みが必要だと感じます。

(更新:2026年7月29日)