『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

日曜日の居場所ハウス

「居場所ハウス」は毎日10時から16時まで運営しています(毎週木曜のみ定休)。このうち、日曜は週替わりで1〜2人ずつボランティアで当番をしています。

この日は女性1人で当番をする日でしたが、当番の女性は3月14日(土)に開催するキッズデー(主催:デジタル公民館まっさき)の打合せにも参加されていました。そのため、打合せをしている間は、別の方がお茶を入れたりされていました。
テーブルを囲んでお茶を飲みながら話をしている写真を見ただけでは、誰がこの日の当番で、誰が来訪者なのかはわからないと思います(カウンターのところに座っている女性は当番ではありません)。こうした光景がみられるのは、この日に限ったことではありません。

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「デジタル公民館まっさき」の1人の方が、末崎に来るのはこの日が最後で、しばらく末崎に来れないかもしれないとのこと。今までお世話になったからということで、スタッフとは別の女性が鱈や大根、人参、豆腐などを持って来てくださいました。そして、キッチンで鱈汁を作り、みなに振舞ってくださいました。

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また、この日の午後、「居場所ハウス」のパンフレットを作る作業を行いましたが、この時は、いつもお茶を飲みに来てくださる方も手伝ってくださいました。

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「居場所ハウス」は誰か特定の専門家が運営する施設でないため、誰が当番で、誰がお客さんなのかわからない状態(主客の役割が固定されていない状態)が生まれていることは大切なことだと思います。もちろん、このように役割が定かではない運営スタイルは、初めて来る方にとっては戸惑いを与えるかもしれませんが、「居場所ハウス」はこのような場所なんだということを地道に伝えていくしかないのだと思います。