『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

岩手県大船渡市からの便り⑤(豊中駅前まちづくりニュースへの寄稿)

大阪府豊中市の「有限会社豊中駅前まちづくり会社」が発行する『豊中駅前まちづくりニュース』(Vol.178 2016年7月15日号)に寄稿させていただいた5回目の文章です。

豊中への便り:岩手県大船渡市からの便り⑤

震災から5年以上が経過し、「居場所ハウス」周辺では高台移転が進んでいます。「居場所ハウス」北側の防災集団移転地(約40戸)ではほとんどの戸建住宅が完成、南側の県営災害公営住宅(55戸)も2016年5月末から入居がスタート。移転の完了により復興は大きく前進することになりますが、その陰で、住宅の建設工事が遅れている、災今後の住まいを決めかねているなど様々な理由で、仮設住宅にまだお住まいの人がいるのも事実。
さらに、新たな住まいに移転したとしても、慣れない住まいでの暮らしは様々な問題を生み出す可能性があります。特に県営災害公営住宅へは、今まで高層の集合住宅に住んだことのない高齢者が多く入居するため、閉じこもり、孤独死などを懸念する声も聞かれます。こうした状況に対して、「居場所ハウス」では、移転された方々の暮らしをサポートしたいと考え、歓迎交流会の開催、行事や食堂のチラシの配付などを行っています。

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