『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

居場所ハウス、平成28年度の総会を開催しました

平成28年5月24日(火)、「居場所ハウス」の運営主体であるNPO法人居場所創造プロジェクトの平成28年度総会を開催しました。

総会の主な議題は平成27年度の活動報告、平成28年度の活動計画、そして、役員(理事・監事)の変更。オープンから4年目となる平成28年度の活動の方向性は、次のようにすることを確認しました。

  • 今まで「居場所ハウス」で行ってきた朝市(2014年10月から毎月1〜2回開催。最近は毎月第3土曜に開催)、農園(2014年8月末からスタート)、食堂の運営(2015年5月から定休日の木曜を除く毎日運営)をさらに充実させること。そして、新たに新設した販売コーナーで、地域の人々が作成した小物や、「居場所ハウス」の農園で収穫した野菜などを常設で販売すること。これらにより、運営内容の充実を図るとともに、運営基盤の確立を図る。
  • 日々運営しているカフェ・スペースには多くの人々に来てもらえるようにする。特に、「居場所ハウス」周囲に高台移転してくる人々に来てもらいたい。また、季節ごとの行事を開催することで、世代を越えた伝統文化の継承を行っていく。
  • 末崎町内の人々に「居場所ハウス」の目的を理解してもらい、NPO法人の会員になってもらうよう声かけを行っていく。また、今まで末崎町外から支援、視察などで訪問してくださった方とのつながりも大切にする。

これまで「居場所ハウス」は被災地支援の補助金を受けて運営してきました。しかし、震災から時間が経過することで被災地支援の補助金は徐々に減っていくことは、運営に関わるメンバーは認識しています。こうした中で、補助金を急にゼロにすることはできないとしても、自主事業により獲得する資金の比率を高めていきたい。朝市、農園、食堂、そして、販売コーナーはこれらに向けた試みです。
加えて、今年は「居場所ハウス」周辺の高台移転が完了します。「居場所ハウス」周辺に移転してくる人々を含めて、新たな関係を築いていくことを目指したいと考えています。

総会が終わった後、毎月行っている運営のための定例会を引き続き開催。定例会では、6月18日(土)に予定している三周年記念感謝祭の確認を行いました(近日中にチラシが完成しますので、三周年記念感謝祭の詳細については改めてご案内させていただきます)。

定例会ではNPO法人の正会員(年会費は1,000円)になることのメリットについても議論になりました。「NPO法人の正会員になったら、どんなメリットがあるのか?」という意見があったとのこと。
このような考えがあることはわかるけれど、正会員になると何か物がもらえるというのは、「居場所ハウス」が目指す姿ではない。「居場所ハウス」はそれぞれができることを持ち寄りながら、地域のみなで運営する場所。地域で自分の役割を見出せる機会が得られること、地域のみなと一緒に活動する機会が得られること。このような機会を生み出す「居場所ハウス」を応援するというのが正会員になるということではないか。参加者からはこのような話が出されました。

定例会の後、ある方が、他者に承認してもらうのではなく、他者に対して貢献できるというのが、「居場所ハウス」ではないかという話をされていました。

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