『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

岩手県大船渡市からの便り①(豊中駅前まちづくりニュースへの寄稿)

大学院時代の知人が運営する大阪府豊中市の「有限会社豊中駅前まちづくり会社」が発行する『豊中駅前まちづくりニュース』(Vol.169 2016年3月上旬号)に、大船渡市からの便りとして「居場所ハウス」についての文章を寄稿させていただきました。
「有限会社豊中駅前まちづくり会社」は「まちづくりに必要な事業を「まちに住む人」「商売や事業をする人」「まちを舞台に活動する人」が進めていく社会を作ろうという考えのもとに設立され」た会社です。

「豊中駅前まちづくりニュース」に寄稿させていただいた文章は以下の通りです。また、誌面の巻頭コラムでも「居場所ハウス」を紹介いただきましたのでよろしければあわせてご覧ください。

巻頭コラムはこちらをご覧ください。

豊中への便り:岩手県大船渡市からの便り①

3年前から大船渡市に移り住み、「居場所ハウス」というカフェの運営のお手伝いをしています。東日本大震災後、アメリカの非営利団体「Ibasho」の提案により生まれた復興の拠点で、高齢者を中心とする地域住民が主体となって運営している場所です。現在は食堂、農園、朝市、ひな祭り、七夕など季節ごとの行事を行うなどカフェの枠にはおさまりきらない多様な活動を展開しています。
「居場所ハウス」で大切にしているのは、高齢者が自分にできる役割を担って運営に関わること。調理をしたり、農作業をしたり、大工仕事をしたり、花の手入れをしたり、食器を洗ったり・・・ 高齢者が様々なかたちで運営に関わっています。
地域の資源を持ち寄り、それを組み合わせて、新たな価値を生み出していくこと。こうした姿勢が求められるのは被災地に限ったことではありません。少子高齢化、経済規模の縮小を迎える日本中の地域で、組合せの知恵が求められていると考えています。

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(更新:2016年5月16日)