『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

岩手県大船渡市からの便り⑥(豊中駅前まちづくりニュースへの寄稿)

大阪府豊中市の「有限会社豊中駅前まちづくり会社」が発行する『豊中駅前まちづくりニュース』(Vol.180 2016年9月1日号)に寄稿させていただいた6回目の文章です。

豊中への便り:岩手県大船渡市からの便り⑥

2013年5月から大船渡市に移り住み、復興の拠点「居場所ハウス」の運営に関わってきました。「外部から地域に関わる者として、「居場所ハウス」でどのような役割を担うことができたのか?」と時々考えます。
1つは「居場所ハウス」や地域の変化を記録する役割。地域に住んでいると当たり前のものとして見過ごす光景も、外部の者にとっては新鮮に感じることがある。記録者であることは、外部の者が担える1つの役割だと考えています。
もう1つは日々の暮らし見つけたことを「こんな素敵なことがあったよ」「こういうことを大切にしたいね」と言葉にして伝えていくこと。言葉だけでは現実は変わらないかもしれません。けれども、言葉は日々の暮らしに埋もれたものの価値をすくいあげ、大きく育て、みなで共有していくための手段にもなる。ささやかかもしれませんが、この繰り返しにより、「居場所ハウス」はより良い場所になっていくのだと考えています。

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