今日(2017年1月17日(火))、居場所ハウスにて「デジタル公民館まっさき」のこれからを考える雑談会が開かれました。
東日本大震災以降、霞ヶ関ナレッジスクエア(KK2)の支援・協力によって継続されてきた「デジタル公民館まっさき」も、今年度でひと区切りとなります。昨年、12月11日(日)に開かれた集まりでは、「霞ヶ関ナレッジスクエア」が主催する活動は今年度で終わること、それに伴い、「霞ヶ関ナレッジスクエア」による地区公民館「ふるさとセンター」のネット環境(無線LAN)の費用負担も終了することが確認されました。来年度以降、「デジタル公民館まっさき」の活動をどうしたいかは地域で決めて欲しいと、末崎町の側にボールが投げかけられていました。今日の雑談会は、その投げかけを受けたもの。
本来は、これまで「霞ヶ関ナレッジスクエア」の活動に参加された方々に声をかけるべきところ、連絡体制が整っておらず一部のメンバーだけでの集まりとなりましたが、集まりは今後も継続していく予定。今回はその準備のための集まりということで、雑談会の内容をご紹介したいと思います(雑談と言うと、無駄話というイメージがありますが、雑談には色々なことを話すという意味もあると、今日の集まりに参加された方から教えていただきました)。
雑談会の内容は、来年度以降、末崎町の住民として「デジタル公民館まっさき」を継続するか/しないかについての意見交換です。
今日参加されたメンバーは、みな何らかの活動を継続したいという意見。活動内容としては、パソコン教室、Facebookによる末崎町からの情報発信、竹トンボグループが教室を開く時のチラシ作成など他団体の支援、そして、東京から支援に来てくださった方々との関係の継続などがあげられました。最後の点に関しては、霞ヶ関ナレッジスクエアの方々には、ぜひこれからもご支援・ご協力いただきたいというのが、メンバーの共通する思いです。
ただし、今日の雑談会に参加したのは、主に(霞ヶ関ナレッジスクエアの主催による)パソコン教室に参加してきたメンバーだったため、次回の雑談会には、竹トンボ、門松、木工作品を作っているメンバーにも声をかけ、一緒に活動する体制を整えたいということも確認。「ふるさとセンター」のネット環境については、どのぐらいの予算がかかるのかを見積もってもらい、継続して利用したいことも確認しました。
今日の雑談会では、「デジタル公民館まっさき」の活動を受け継ぐグループの名称についても意見交換しました。今まで通り「デジタル公民館まっさき」でいいのではないかという意見。「デジタル」と言うとパソコンだけをやっているイメージがあるので、竹トンボ、門松、木工作品の物作りをしていることもわかる名称がいいという意見。「竹トンボ」というのは空を飛んでいるイメージがあってよいが、それだと逆に竹トンボだけを作るグループだと思われる可能性があるという意見。グループの名称は今後、継続して考えていくことに。
最後に雑談会を継続することを確認し、次回は、1月28日(土)の13時から、「ふるさとセンター」にて開催することとなりました。
霞ヶ関ナレッジスクエアでは、明日、新年会が開かれる予定です。これまでお世話になった方々の新年会に、末崎町からも何か差し入れすべきところ、気がつかずに申し訳ない。次回、機会があれば… という話も出されていました。
昨年、12月11日(日)の「デジタル公民館まっさき」の話し合いの際、なぜ、霞ヶ関ナレッジスクエアの活動場所として末崎町を選んだかについて次のような話を伺いました。
現在はIT抜きに生きることのできない時代であり、国も「IT立国」を掲げて光ファイバー網などハードのインフラ整備を進めている。しかし、東日本大震災直後の「ふるさとセンター」には電話回線1本とFaxしかなかった。大船渡市の復興計画は全てウェブサイト上に掲載されているのに、末崎町内の拠点となる公共施設でインターネットが使えないという状況では、どうやって復興の情報を手に入れるのだろうと思った。だから、末崎町での活動を続けてきたのだと。
上に書いた通り、震災後、「ふるさとセンター」のネット環境は「霞ヶ関ナレッジスクエア」の費用負担により維持されてきました。それも、今年度で終了となり、「ふるさとセンター」のネット環境は震災前の状況に後戻りします。
以下は個人的な思いですが、今やネット環境があることは水道、電気、ガスと同じくらい重要な基本的なインフラ。「デジタル公民館まっさき」の後を受け継ぐグループがどのような活動を展開するかとは別にして、末崎町の中心となる公共施設である「ふるさとセンター」のネット環境は大船渡市として、あるいは、末崎地区公民館として費用負担する性質のものかなと思います。
今日の雑談会の後、Facebookをしている方が、最近、Facebookを始めた方に画面の見方や操作方法を教えておられました。「デジタル公民館まっさき」の活動を継続するグループはまだ正式に立ち上がったわけではありませんが、住民同士の教えあいがなされている光景を見ると、もう既に「デジタル公民館まっさき」の継続は始まっているのかもしれません。