2017年5月20日(土)、末崎地区公民館「ふるさとセンター」にて、今年度2回目のパソコン教室・相談を開催しました。
東日本大震災以降、霞ヶ関ナレッジスクエア(KK2)と、東京などからのITボランティアの支援・協力により継続されてきた「デジタル公民館まっさき」が2016年度でひと区切りになったことに伴い、今年度からは末崎町の住民が中心となり「デジタル公民館まっさき」を継続することになりました。この日のパソコン教室・相談もその一環として開催されたもの。
この日は末崎小学校の校庭で、7年ぶりの「こいのぼり大運動会」が行われました。パソコン教室・相談に参加している何人の方が写真を撮影し、末崎町の情報としてFacebookに投稿されています。
2回目のパソコン教室・相談には新たに3名が参加。Uさんがホワイトボードを使ってExcelの使い方を説明。Uさん以外にもExcelがわかる人が他の人に教えつつ、インターネットの使い方については十分ではなかったかもしれませんが個別に対応するというかたちでパソコン教室・相談を進めました。
Excelについては、今までWordは仕事で使ったことがあるけどExcelは初めて触ったという方、表を作る時にExcelが使えそうだという方、Excelで合計が自動で計算できるのを体験し、すごいと話されていた方がいました。
この日のパソコン教室・相談に初めて参加された70代後半の方から、次のような話を伺いました。
(ここでプライベートなことに触れるのは控えますが)この方は津波で家を流され、現在は高台に新築した家に移転されたとのこと。この2〜3年は家を建てることに一生懸命だったが、今はそれからも開放された。しかしその反面、家にいると時間を持て余すことがあると。この方にとって、パソコン、インターネットを使ったり、あるいはスマートフォンを使ったりすることは、生活に張りを与えるものの1つになっているのだと感じました。
パソコン、インターネットは自己流でやってきたが、アドレス、パスワード、アカウント… カタカナばかり、馴染みのない言葉ばかりだが、分と同年代でパソコンをしている人が周りにいないので、パソコンの話をしたり、パソコンについて聞いたりすることもできないという話。今回、「ふるさとセンター」でパソコン教室・相談が開催されていることを新聞(東海新報)で見て参加されたとのことです。
パソコン教室・相談は限られた時間ではありましたが、アカウントを取得したまま全く使っていなかったというEメールについて説明しました。
パソコン、インターネットのことで時々耳にするのが、「子どもに教えてもらったら、最後は喧嘩になる」という話。
(中には喧嘩にならない場合もあるかもしれませんが)こういう話を聞く度に、互いに顔の見える関係にある第三者から、パソコン、インターネットのことを教えあえる場所や機会が求められているのだと思います。
昨年度までのパソコン教室・相談では、Facebookを使うことも1つの柱でしたが、この4月以降、Facebookについては次のような質問がありました。
以下は、4月9日(日)の第1回目のパソコン教室・相談、5月20日(土)の第2回目のパソコン教室・相談に加えて、「居場所ハウス」で話題になったことをまとめています。今年8月に東京などからITボランティアの方々がお越しになるかもしれないという話もありますので、Facebookについて、このような質問があったというメモとして記載しておきます。
- Facebookのメッセージとは何か。どうやってメッセージの画面を表示するのか。
- メッセージを書き込む画面が小さい。
- グループに誰かを招待する方法。
- 複数枚の写真をアップロードする方法。2〜3枚までは順調にアップロードできるが、それより枚数が多くなるとアップロードできない。
- Facebookを見ていると新しい統合が次々に表示されるため、気になった投稿が埋もれてしまって後から見つけにくい。気に入った投稿を保存することはできないか。
- 写真をアップロードすると、「○○さんと一緒です」と相手の名前が勝手に表示される。自分で入力した覚えがないのに何故なのか。
- Facebookに他の人の個人名を出してもいいのか。個人名を出す場合は、どの範囲の人まで個人名を出していいのか迷う。
*なお、ここにあげた質問の中には解決済みのものも、まだ解決されていないもの、上手く説明できていないものもあります。
次回、パソコン教室・相談は6月10日(土)に開催予定です。
*当初の予定ではパソコン教室・相談は毎月第2日曜に開催予定でしたが、「ふるさとセンター」の開館日の変更に伴い、毎月第2土曜の開催(ただし、8月のみお盆のため第1土曜に開催)に変更となりました。