『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

街角の市場

世界の街角にあるカフェの写真を撮り歩いておられるカメラマン、内藤毅氏が新聞で紹介されていました。記事には内藤氏の次のような言葉。

「私が興味を持ったのは遺跡や観光名所ではなく、新鮮な野菜やさまざまな香辛料、生活用品などが並ぶ市場だ。地元の人たちの暮らしが垣間見える市場を訪ねては写真を撮り、雑誌などで発表した。市場周辺には、必ずといっていいほどカフェがある。コーヒーが好きだったこともあり、いつの間にかカフェも被写体になっていた。」
*内藤毅「世界の街角カフェ写真に」・『日本経済新聞』2008年12月4日号

自身も国内・国外に関わらず、旅先では市場に行くのが楽しみです。
買い物をする場合もありますが、何も買わずとも歩いているだけで楽しい場所。スーパーマーケットやコンビニは便利ですが、市場にはまた別の楽しさがあります。

少し前、イタリア、ローマにある「カンポ・デ・フィオーリ(Campo de’ Fiori)」という広場に行きました。花の広場、という意味だとのこと。広場では毎朝、野菜や果物、食品などを売る市が開かれています。

写真は、市場のおばさんが、やって来た子どもに果物を食べさせてあげているところ。こんな場面に居合わせると、こちらまで幸せな気分になります。様々な場面に居合わせることのできることは市場の大きな魅力です。

(更新:2020年4月3日)