『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

図書館の可能性

最近、『日本経済新聞』で「進化する図書館」という特集記事が掲載されていた。この特集の第1回として、「終日過ごせる図書館」をコンセプトとする東京都北区立中央図書館が紹介されている。

さんさんと自然光が差し込むテーブルで、コーヒを片手に本をめくる——。欧州のカフェを思わせるしゃれた空間をもつのは、六月に開館した東京都北区立中央図書館だ。唐沢啓子館長(53)は「終日過ごせる図書館がコンセプト」と語り、快適さを高める工夫を凝らす。
最もこだわったのがイス。東京二十三区の公立図書館で最多の約四百九十の閲覧席を備え、「読む場所に合わせた座り心地を追求した」(唐沢館長)。イスの種類は北欧の有名家具メーカー、フリッツ・ハンセン製など役四十種類以上に上る。
書架の間のスツールは、本を探す時にちょっと腰掛けるため。一人掛けソファに体を沈めれば、ゆったりと読書を楽しめそう。・・・(略)・・・
*「カフェ気分でゆったり(進化する図書館1)」・『日本経済新聞』2008年11月18日号

本を借りるため、調べものをするため、受験勉強をするため、図書館には様々な目的を持った人々が訪れる。それと同時に、図書館は特に目的がなくても、ふらっと気軽に立ち寄れる場所、気兼ねなくいつまでも居られる場所でもある。親子で、友人同士で訪れても、もちろん、1人で訪れてもいい。
地域には様々な公共施設があるけれど、図書館ほど気軽に立ち寄れて、ゆっくりできる公共施設はないと思う。

千里中央には、最近完成した豊中市千里文化センター・コラボの4階部分に図書館がある。
この「コラボ」の2階部分には多目的スペースがあるが、このスペースを魅力ある場所とするために、様々な案が検討されているようである。
ふと思った。
4階にある図書館から、新聞と雑誌コーナーだけでも2階に移してきてはどうだろうか? そこに色々な家具を置いて、さらに、カフェなんかがあれば、「コラボ」の多目的スペースは、地域の人々がもっと気軽に立ち寄れる、魅力ある場所になるのではないだろうか。
地域の人々が気軽に立ち寄れ、ゆっくりできる場所とするうえで、本や雑誌が置いてあること、そして、お茶が飲めること。このような仕掛けは重要だと思う。