『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

佐竹台 大阪府留学生会館(2009年)

0585佐竹台 大阪府留学生会館, 2009s

写真は佐竹台ハイツの南の敷地にある大阪府留学生会館です。
先日ご紹介したように、2009年3月31日で閉館となりました。

留学生会館には、広さ14平米の部屋が115室と、学習室・談話室・集会室・自炊室・洗濯室等の共用スペースがあり、1990年から大阪府内の大学等に在籍する私費留学生のための住まいとしての役割を担ってきました。

大阪府は11日、外国人留学生に格安で住まいを提供してきた「大阪府千里留学生会館」(大阪府吹田市佐竹台)を2009年3月で閉鎖し、寮としての機能維持を条件に民間企業に売却する方針を固めた。
建物は築後約40年と老朽化。橋下徹知事主導の財政改革が進む中、10億円以上と試算される建て替え費用や管理コストを抑える。既に吹田市などに民営化計画を提示しており、今後コンペを実施して売却先を決める。
千里留学生会館は1990年、府職員の独身寮を改修してオープン。娯楽室などの共用部分と、家具付きの個室が百十五ある。留学ビザを持ち、府内の大学や専門学校に通う学生に月額2万3500円で貸しており、ここ数年満室に近い状態が続いている。
しかし耐震診断で強度不足が判明。建て替えか大規模な補強が必要となったが、橋下知事の指示で事業の見直しを進める府は、新たな費用負担はできないと判断した。
2010年秋ごろの新施設完成を見込んで売却先を選定。留学生寮としての機能を維持し、家賃をできるだけ安く設定することなどを条件とするが、家賃は現在より高くなる可能性もある。
*「留学生会館を閉鎖、売却へ 」・『京都新聞』2008年10月11日号

今年が留学生会館の最後の桜となります。
写真は2009年4月5日に撮影。

(更新:2017年4月11日)