『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

新年の光景@京都府八幡市

年末年始は京都府八幡市の実家に帰省していました。
居間の神棚。子どもの頃からずっと見続けてきた新年の光景です。

実家の周りの風景も、田んぼが一部駐車場になったり、数軒の家が空き地になったりと、細かい部分に注目すると少しずつ変わっている部分はありますが、子どもの頃から(30年間ぐらい)ほとんど変わっていません。

帰省して実家の周りを歩くと、子どもの頃遊んだこと、お祭りがあったことなど、場所に結びついた様々な記憶が蘇ってきます。景色が大きくは変わっておらず、昔の面影が見出せることは大切なことだと感じます。

京都府八幡市にある石清水八幡宮も、お正月は初詣の人々で賑わいます。

最寄り駅は京阪電車の八幡市駅。
京阪電車は淀川の南側を走り、京都と大阪をつなぐ私鉄。政治学者であり、鉄道についてのエッセイも書かれている原武史氏は、八幡市駅の車窓からの眺めを次のように描いておられます。

「樟葉付近で左手に淀川が迫ってくる。大阪府から京都府に入ると、対岸のサントリー山崎蒸溜所がはっきりとらえられる。八幡市では、右手に石清水八幡宮のある男山が見えたかと思うと、すぐ左にカーブし、木津川と宇治川を別々の鉄橋で続けざまに渡る。すると今度は、右手に京都競馬場が迫ってくる。この目まぐるしい車窓の展開は、いつ見てもあきない。」
※原武史『沿線風景』講談社 2010年

(更新:2020年7月22日)