『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

居場所ハウスのカマド

「居場所ハウス」にカマドを設置しました。災害など電気が使えない時でも調理できる地域の拠点とするため、そして、カマドでご飯を炊くという技術・経験を若い世代へと伝えるため、オープン前からカマドを設置したいという話が出ていました。なかなか実現できませんでしたが、今回、様々な協力によりカマドを移設することができました。

カマドは、末崎町にお住まいのKさんご夫妻から寄贈していただいたものです。Kさんの話では、カマドは昭和40年頃まで使っており、その後は使わないまま置いていたとのこと。かつてはどの家庭でも使われていたカマドですが、今では残されたカマドも少なくなりました。少し破損していましたが、当時のままのかたちで残されていた貴重なカマドを寄贈していただき、9月末「居場所ハウス」に移設し、補修を行ないました。
カマドに使う羽付釜はUさんと、ひな祭りの時に高田人形を貸してくださったHさんのお2人から寄贈いただきました。

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今回のカマドの移設にあたっては、ハネウェル社からも協力をいただきました(ハネウェル社は「居場所ハウス」のオープンの時にもご協力いただきました)。10月4日にハネウェル・ジャパンの方々の来訪にあわせて、カマドで栗ご飯を炊くことに。カマドには2つの炊き口がありますが、両方に火を入れておかないと熱が逃げてしまって(?)上手く炊けないとのこと。そこで、片方には栗ご飯が入った釜を、もう一方には水を入れた釜を置いています。
火を入れてから30分ほどで栗ご飯が炊きあがりました。栗ご飯とサンマの料理で、晴天の秋空の下、ささやかですが歓迎パーティーを行ないました。昔、カマドのご飯を食べていた世代の方からは、懐しい味だとおこげも好評でした。

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なお、カマドを雨ざらしにはできませんので、今後、カマドを覆うための小屋を作る予定です。カマドを使った料理やイベントなど、これからカマドは活躍しそうです。