『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

居場所ハウス、秋からの昼食メニュー

大船渡はすっかり秋の気配が感じられるようになりました。先日はメンバーの方が「居場所ハウス」に栗を差し入れしてくださいました。サンマの水揚げも始まり、今週末には「居場所ハウス」にてサンマ料理のレパートリーを増やすための講習会を開催予定です。

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「居場所ハウス」では夏の間、昼食に冷やしうどんを提供してきましたが、秋になったため新たなメニューを提供することを検討しています。新メニューの候補はカレーうどん、親子丼、焼き鳥丼、チャーハンなど。
新メニューを提供するためには値段を決めなければなりません。メンバーからは「居場所ハウス」の運営基盤を確立するためにある程度の収益を生むような値段がよいという意見、逆に、地域の人が何度も食べに来れるのでないと続かないので、気軽に食べに来れるよう少しでも安い値段にしたいという意見が出されています。これらは正反対の意見ですが、いずれの意見も「居場所ハウス」の運営を継続することを考えた意見だということに違いはありません。
実際に食べてみないと値段を決めることができないということで、先日、キッチンを担当するメンバーらが集まって試食会をすることにしました。

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試食の後、値段を決定しました。もちろん、これが正解だという値段はありません。誰か1人が決めても、みなで集まって決めたとしても、試験のように正解が導き出されるわけではありません。そうだとすれば運営に関わるメンバーが意志決定のプロセスを共有することで、みなが納得できる値段に決めるしかないのだと思います。こうすれば「誰かが勝手に値段を決めた」という痼りが残ることは避けることができます。
意志決定のプロセスを共有するためには、みなで意見を出しあって物事を決めていくんという雰囲気が重要。こうした雰囲気さえできていれば、一度決めたものが上手くいかなくなった場合、それににこだわらずに変更するという決定もまたしやすくなるのではないかと思います。

試食会にて決定した新メニューは、近日中に提供し始める予定です。