『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

学びの部屋@居場所ハウス

「居場所ハウス」では2017年4月から一般社団法人・子どものエンパワメントいわての主催による「学びの部屋」(沿岸学びの部屋)が開催されています。 「学びの部屋」は「東日本大震災で学習環境を失った子どもたちが、自学自習をする場所」として開催されているもので、「地元の元教員や塾講師などの学習支援相談員がサポート」にあたっておられます。 「学びの部屋」は「子どもたちが安心して過ごせる3間(サンマ)」としての空間、時間、仲間が提供する場所ですが、「すき間」という4つめの間、つまり、「勉強の合間の休憩時間や、ちょっと教室を出てボ~っとする空間など、実施場所によりますが、友だちと話をするような“ちょっとした時間や空間”」も大切にされています。 「学びの部屋」は2011年11月に陸前高田市内3か所で始まり、末崎町内では市営球場に建設された大田仮設の集会所、及び、空き住戸を活用して行われていました (*「子どものエンパワメントいわて」ウェブサイトより)。 大田仮設が2017年3月末で閉鎖されたため、2017年4月からは「居場所ハウス」に会場を移して継続されることとなりました。 「居場所ハウス」では毎週月・火・金の19時〜21時(夏休み・冬休み・春休みの間は18時〜21時)に開催。2017年4月から2018年3月までの1年間で143回が開催されました。参加者は中学生を中心として、小学生から高校生の子どもたちで、延べ参加者数は1,553人(小学生124人、中学生1,336人、高校生93人)。1回あたりの平均参加者は約10.9人(小学生約0.87人、中学生約9.3人、高校生約0.65人)となります。 東日本大震災から7年が経過した現在では、必ずしも参加者は被災した子どもに限られないようですが、塾ではなく自学自習の場所というスタイルは継続されています。 「居場所ハウス」に日常的に出入りする人の中心は地域の高齢の方ですが、必ずしも高齢の方だけでなく、「学びの部屋」のように子どもたちの学習の拠点という役割を担っています。 また、「学びの部屋」が仮設住宅から「居場所ハウス」に会場を移して開催されるようになったように、被災地から被災地「後」へと移りゆく地域における活動の場所を提供するという役割も担っています。