『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

居場所ハウスの納涼盆踊り

2015年8月13日(土)、「居場所ハウス」にて納涼盆踊りを開催しました。盆踊りは、以前は末崎町でも何カ所かで行われていましたが、特に震災後は行われることがなくなってきました。夏の行事の継承という意味もこめて、「居場所ハウス」ではオープン以来、毎年、納涼盆踊りを開催しています。
「居場所ハウス」は毎月第3土曜日に朝市を開催していますが、8月の朝市は中止とし、その代わり、納涼盆踊りの日に「夕市」を同時開催することとしました。

「居場所ハウス」のメンバーは1週間ほど前から櫓に提灯を吊したり、焼き鳥を作ったり、流しそうめんの竹を切ったりと準備を進めてきました。
お盆はお参りをしたり、帰省してくる子どもや孫を迎えたりと忙しい時期ではありますが、納涼盆踊りには「居場所ハウス」のメンバーをはじめとする末崎町の住民約30人が運営に協力。カリタス・ジャパンからは8人が協力に来てくださいました。
納涼盆踊りには地域の居場所に関心があるという高校生2人、関東にある大学から1人がボランティアに。若い方の協力もありました。

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15時前から夕市の買い物客の姿が。お盆の花、スイカ、焼きそば、焼き鳥などに加えて、「居場所ハウス」のメンバーの手作りの流しそうめんも好評。
夏休みということで子どものために用意したヨーヨー釣り、吹き矢、手作りウチワなどのコーナーには多くの子どもが遊びに来てくれ、それを見て「末崎にも、こんなに子どもがいるんだなぁ」と話している方もいました。末崎町に住んでいる子どもに加えて、お盆を利用して祖父母のもとに帰省していた子どももいたように思います。末崎町の方が、普段は離れて暮らしているお孫さんと一緒に時間を楽しめるというのは、「居場所ハウス」が地域に生み出した光景だと思います。

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予定より早く、16時頃から盆踊りをスタート。写真のように、浴衣を着て踊る方も。高齢の方だけでなく、若い方も、子どもたちも。ボランティアに来ていた大学生、高校生もと世代を越えた人々が盆踊りを楽しんでいました。
この時、印象的だったのは道路の向こう側から盆踊りの様子を眺めていた方がいたこと。盆踊りに参加するだけではなく、盆踊りの様子を眺めながら話をするというのも、1つの過ごし方だと思います。盆踊りに参加する人だけでなく、盆踊りには参加しないけれど、その様子を眺めている地域の人がいるというのは、「居場所ハウス」の活動が地域に広がりをもって受け入れられつつあることの現れではないかと感じました。

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18:20頃、盆踊りを一旦休憩し、子どもたちによるスイカ割り。スイカを割る棒よりも背が小さい子どもも含め、10人ぐらいがスイカ割りに参加してくれました。スイカ割りの後、盆踊りを再開。19:30頃、盆踊りを終え、最後は子どもたちが花火で楽しみました。花火の後、後片付けを行い、20時頃から、残ったメンバーでささやかな懇親会を行いました。

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納涼盆踊り・夕市には天候にも恵まれ、多くの方に起こしいただき(スタッフも含めて200人ぐらいか?)、地域のお盆の行事として定着してきたように思います。