『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

居場所ハウスの草履作り教室

2016年9月2日(金)、「居場所ハウス」にて草履作り教室を開催しました。この日で2回目の開催となります。8月28日(日)に草履作りを開催したところ、参加者から2時間という短時間では編み方を覚えることができないという声があり、急遽、2回目の開催になったものです。
当初は、布で草履を作る予定でしたが、そのためには布を細長く切るという下準備が必要となります。限られた時間の中、草履の編み方を習得してもらうことを中心とするため、教室では市販されている直径5mmのPPロープを使いました。1回目の教室には10人が、2回目の教室には8人が参加しました。

草履作りの講師は、「居場所ハウス」のある大船渡市末崎町に住むYさんという男性。年齢は88歳とのこと。地域では草履作りの名人として知られている方で、草履のほか、しめ縄なども作っておられるようです。「居場所ハウス」のメンバーの中にYさんの知り合いがおり、その方の紹介で講師をお願いすることとなりました。
2回目も教室を開催するというお願いにも関わらず、快く講師を引き受けてくださったYさん。この日は13時から16時前までとほぼ3時間弱にわたって、休憩らしい休憩もせず草履作りを教えてくださいました。
参加された方は足の指を使って、あるいは、自家製の草履編み機を使って、Yさんの手ほどきを受けながら草履を編みに取り組んでおられました。草履を編むのはなかなか難しいようで、まだちょっとわからないかな… という方。

同じ町内に住んでいたとしても、特技を持っている人から何かを教えてもらう機会というのは、なかなかありません。今回、このような機会をもてたことは貴重なことですし、人は何歳になっても教えることができるし、学ぶことができるということを教えられました。

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