『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

JR小松駅の小松KABULET

2023年6月1日、JR小松駅に社会福祉法人・佛子園が運営する小松KABULET(カブーレ)がオープンしました。
小松KABULETは、改札口のすぐ前にあり、食べ物、飲み物が販売されていますが、必ずしも食べ物、飲み物を注文する必要ないフリースペースとして運営されています。持ち込みも自由で、隣のコンビニで購入したものを持ち込む人もいるとのこと。

訪れた時も、電車を待っていると思われるスーツケースを持った人、子どもを連れた人、打ち合わせをしている人、ノートパソコンを開いて作業をしている人、高校生のグループなど、多様な人が過ごしているのを見かけました。他の佛子園のプロジェクトと同様、障害のある人が働く場所でもあります。

訪れた時はエアコンのため扉が閉められていましたが、気候のよい季節には扉も開け放され、駅構内と一体として運営されているという話も伺いました。

小松KABULETは、フリースペースとしても魅力的な場所ですが、さらに興味深いのは、地域に働きかけていくための拠点と位置づけていること。
小松KABULETの中に展示されている備品の中には、かつて駅前の商店街にあった店(閉店した店)から持ってきたものもあるとのこと。閉店した絵を描いた油絵も飾られています。このように、小松KABULETは地域の歴史を継承する場所。また、地元の農家などが野菜などを販売するコーナーももうけられています。