『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

暮らしの記憶を語る

5月18日(日)、「デジタル公民館まっさき」が主催する講演会「ふるさとの記憶をたどる『ごいし民俗誌』から」(会場:ふるさとセンター)が行われました。『ごいし民俗誌』は「2011年度~2013年度の3年間、独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所無形文化遺産部が碁石5地区(旧泊里5部落)を調査し取りまとめた」(*「デジタル公民館まっさき」ウェブサイトより)ものです。講演会の後、「居場所ハウス」に『ごいし民俗誌』を届けてくださった方がいました。

碁石出身の方に『ごいし民俗誌』を紹介したところ、自分の若い頃の写真や家族の写真が載ってるのを見つけたとのこと。また、気仙大工の手による実家も載っていたようで、平面図を指さしながら「ここでじいさん、ばあさんと寝てた」、囲炉裏が2つあり1つは炭だけを、もう1つは木だけを炊いていた等、昔の話を聞かせてくださいました。

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3月に行った「ひな祭り」の時もそうでしたが、会話の中から、自然に貴重な昔話を聞かせていただけるのは、「居場所ハウス」という具体的な場所があるからこそ。
「居場所ハウス」には地域のこと、少し前の暮らしのことについて、多くのことをご存知の方がたくさんいらっしゃいます。かつては当たり前だったことの中にも、今では少しずつ忘れ去られようとしていることがあります。「居場所ハウス」が、このようなちょっと前の暮らしと、それにまつわる記憶を継承するためのきっかけにもなればと思います。