『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

大船渡(岩手)・千里ニュータウン(大阪)・深大寺(東京):土鈴を通じたつながり

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写真は深大寺(東京都調布市)のBさんが造られた土鈴(どれい)です。
「振分けの 髪を短み 青草を 髪にたくらむ 妹をしぞ思ふ」という万葉の歌が書かれています。土鈴とは粘土を焼成して作られた土製の鈴で、かつては祭祀に使われており、縄文時代の遺跡から見つかることもあるということです。『スーパー大辞林3.0』(三省堂, 2008年)では「土製の鈴。郷土玩具に多い。」と説明されているように、現在は郷土玩具として各地に残されています。

この土鈴を見せてくださったのは大阪府の千里ニュータウンで「ディスカバー千里」(千里ニュータウン研究・情報センター)の活動をご一緒しているSさんは「神戸土鈴友の会」*1)に参加されています。1995年に阪神淡路大震災があった時、「神戸土鈴友の会」の会員である深大寺のBさんから送ってもらった大切なものだとのことです。

千里ニュータウンと深大寺には、岩手県大船渡市での「居場所ハウス」を通したつながりがあります。Sさんは、2015年6月29日(月)に「居場所ハウス」で開催した深大寺陶芸教室のブログ記事を読み、「居場所ハウス」と深大寺につながりがあると知り、写真の土鈴を見せてくださいました。

阪神淡路大震災の時に深大寺から関西に送られた土鈴。東日本大震災をきっかけに深大寺から大船渡市へ陶芸教室に来てくださっている方。そして、千里ニュータウンと大船渡市での活動。2つの震災がきっかけとなり、3つの場所のつながりが生まれました。

偶然ですが、2015年6月29日(月)に「居場所ハウス」で開催した深大寺陶芸教室を介して、もう1つの偶然の出会いもありました。陶芸教室に参加された大船渡在住の方が、同じく千里ニュータウンで活動をご一緒させていただいているDさん(DさんとSさんも知り合い)の数十年来の知人だったとのこと。人と人とはどこでつながるかわかりません。縁というのは本当に不思議なものだと思います。


■注

  • 1)「神戸土鈴友の会」は1985年6月に発足した集まりで、「土鈴愛好家の交流と親睦を図り、土鈴に対する研究の発展に寄与すること」を目的として活動。2022年には35周年記念大会が開催されています。「「神戸土鈴友の会」ってどんな会?」のページより。

(更新:2022年9月16日)