5月24日(日)、居場所ハウス(NPO法人・居場所創造プロジェクト)の2015年度の総会を開催しました。
昨年の総会では、2014年度の目標として以下の3つの点があげられました。
- 「居場所ハウス」を継続して運営していくため(補助金に頼らない運営のため)、食事の提供や地場産品の販売など、運営の核となる活動を確立すること
- 末崎町内でも、まだ「居場所ハウス」が十分に認識されていないため、若い世代を含むより多くの方々に来訪してもらえるようにすること
- 安定した継続のため運営体制を確立することを目指すこと(理事会の拡大)
1点目について、地場産品の販売としては、2014年10月25日から毎月朝市を開催してきました。朝市では、2014年8月末からスタートした農園(居場所農園)で育てた野菜も販売しています。また、食事の提供については、当初はキッチンカーを活用してイベント時に食事の提供を行っていましたが、2015年1月末から屋外にキッチンスペース(料理ハウス)を増築。2015年5月3日(日)より運営を開始し、現在、メニューなどについてメンバー間で意見交換を続けています。
1年が経過し、実現できたこと、実現できなかったことがありますが、2015年度の総会では、この1年間に次の3点を中心に行っていくことが確認されました。
- キッチンスペース(料理ハウス)の運営の確立。
- 農園(居場所農園)での野菜作り:2014年8月末から農園での野菜作りをスタートさせましたが、一部のメンバーに負担がかかっていました。今年度は、これまで野菜作りをあまりしてこなかった人々に対する農園体験なども行いながら、農園で野菜作りするメンバーの輪を広げていく予定です。
- 多世代にとっての場所とする:2014年度から課題として取り組んでいることの継続として、「居場所ハウス」を多世代の人々にとって、特に、若い世代や人々や子どもにとっての場所にすること。そのために、デジタル公民館まっさきとの共同によるキッズデーを継続して実施することや、2015年度からスタートする事業として子どもの一時預かりを行う予定です。子どもの一時預かりについては、保育園の保母、学校教員の経験者らで「わらしっこ見守り隊」というグループを結成。土曜日、振替え休日の月曜日、学校行事による臨時休校日に「居場所ハウス」にて子どもを見守るという活動を行うための準備を進めています。
現在、「居場所ハウス」周辺には災害公営住宅、防災集団移転のための土地の造成作業が行われています。仮設住宅から「居場所ハウス」周辺に移転してくる人々の暮らしをどのようにサポートしていくのか? いずれ、「居場所ハウス」が取り組むべき大きな課題です。そのためにも、「居場所ハウス」を多様な人々が出入りし、そのような人々が地域と関わる接点としての役割を果たせる場所にしていきたいと思います。
なお、この日の総会の終了後、2015年3月18日に仙台で開催された国連防災世界会議のシンポジウムで上映したドキュメンタリー映画を上映し、みなで見る時間ももうけました。