Ibashoフィリピンのメンバーから、最近の活動の写真を見せていただきましたので、ここでもご紹介させていただきます(以下はIbashoフィリピンのメンバーのFacebookの文章・写真を元にしたものです)。
フィリピン、オルモック市のバゴング・ブハイ(Barangay Bagong Buhay)で活動するIbashoフィリピンは、まだ拠点となる場所はありませんが、まずできることから活動を始めるというかたちでプロジェクトが進められており、2015年1月からリサイクル活動、2015年5月から農園、2016年1月からモバイル・カフェのプロジェクトを初めています。2016年9月には資金獲得のためのビンゴ大会も行われています。拠点となる場所(Ibashoカフェ)の敷地の候補も決まり、2016年11月には、Ibashoフィリピンの拠点となる場所のデザインについてのワークショップを行いました。
現在、拠点となる場所を実現するための行政との手続きが進められているようですが、手続きを待っている間に既存の建物のペンキを塗り替えたり、拠点の敷地候補の土地の清掃をし、テーブル・ベンチなどを置いて使えるようにしたり、屋外のトイレの改修をしたりと、身近な環境を改善する活動をしてはどうかと提案しました。
大船渡の「居場所ハウス」でも、大阪の千里ニュータウンでも、使いづらい部分を修繕したり、ペンキを塗り替えたりなど、自分たちで環境に手を加えることで改善することには大きな意味があると考えたからです。
Ibashoフィリピンのメンバーらは、2017年5月中旬からバランガイ・ホール(Barangay Hall)という地区の中心となる建物前にあるフィーディング・センター(Feeding Center)の修繕を始めたとのこと。
フィーディング・センターはバランガイ(地区)が所有する場所で、2013年の台風30号(台風ヨランダ)の被害を受け、その後、小規模な修繕がなされていましたが、今回、ベンチを作り直す作業が行われました。今後、ベンチにペンキを塗る予定だとのこと。さらに、Ibashoフィリピンのメンバーはバランガイ(地区)の許可をとり、屋外のバスケットボール・コートの間の空間に、小規模なキッチンを作ることを決定。2017年5月末からはそのための作業も始められています。
Ibashoフィリピンの活動からは色々なことを教えられます。自分たちで環境に手を加えることで改善することには、次のような意味があると考えています。
- 手を加えることは、(大きなお金をかけずとも)地域が綺麗になったり、使いやすくなったりする。
- 環境に手を加えるという作業は、人々が地域に関わるためのきっかけ、役割作りになる。
- 手を加えた結果が目に見えるかたちとなって現れることで、作業に参加した人にとってはその空間への愛着が湧く。作業に参加していない人にとっては、地域に環境改善のための活動をしているグループがあることを認識してもらうきっかけになる。
- 自分たちで手を加えたものであるため、メンテナンスも自分たちできる。
ささやかでもこのような活動を地域の中で少しずつ積み重ねることで、地域は良くなっていくのだと思います。
その後、Ibashoフィリピンのメンバーはフィーディング・センターへのペンキの塗装を行い、新たな場所として蘇っています。
(更新:2019年2月21日)