『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

子どもにとっての居場所ハウス

7月にはいり大船渡も連日暑い日が続いています。農園の野菜もぐんぐん大きくなり、食堂の食材に使っているほか、「居場所ハウス」前でも毎日販売しています。来週はジャガイモを収穫する予定です。

先日(2017年7月8日(土))の午前中は、大船渡市社会福祉協議会による「おでかけ広場」が開かれました。「おでかけ広場」はYSセンターにある「つどいの広場」(乳幼児の親子が気軽に集い、遊んだり、お喋りをしたり、子育ての不安や悩みを相談できる場所)の出張バージョンとして開かれているもので、以前は末崎地区サポートセンターで開催されていました。
2017年3月末で末崎地区サポートセンターが閉鎖になったため、6月からは「居場所ハウス」に場所を移しての開催していただいています。
先日の「おでかけ広場」には2組の親子が参加。そして、地域の小学生の女の子たちも遊びに来てくれました。女の子たちは小さな子どもと遊んだり、七夕の短冊に願い事を書いたり、積み木で遊んだり、ピアノを弾いたりして過ごしていました。「おでかけ広場」はお昼まででしたが、小学生の女の子たちは午後からも「居場所ハウス」で過ごしており、子どもの声が溢れる一日となりました。

「居場所ハウス」では2017年4月から「一般社団法人子どものエンパワメントいわて」による「学びの部屋」も開催されています。小学生から高校生までの子どもが、毎回10名ほどが参加。
被災した子どもたちに勉強する環境を提供するためにスタートした「学びの部屋」ですが、現在は被災の有無に関わらず子どもたちの学習をサポートする活動として継続されています。末崎町では大田仮設で開かれていましたが、大田仮設は2017年3月末で閉鎖。そこで、4月からは「居場所ハウス」に場所を移して開催されることとなりました。
「学びの部屋」は子どもたちは自習するのが基本で、わからないことがあれば支援員の大人が教えるというスタイル。通常は毎週月・火・金の19時〜21時まで開かれていますが、夏休み期間中は毎週月・火・金の18時〜21時まで時間を延長するとのこと。

平日の昼間や学校があるため子どもたちの姿を見かけることはありませんが、ここでご紹介したように平日の夜、週末は子どももやって来る場所になっています。
社会福祉協議会、「一般社団法人子どものエンパワメントいわて」といった他の団体との連携により多世代の場所になってきた。今年度に入ってからの「居場所ハウス」の1つの変化です。