『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

子どもにとっての居場所ハウス

2017年1月14日(土)、15日(日)は、末崎小学校の子どもたちにとっての冬休み最後の週末。「居場所ハウス」は子どもたちの声が響く、賑やかな週末となりました。

1月14日(土)の午前中は「居場所ハウス」の主催行事として物づくり教室を開催しました。講師は、「居場所ハウス」の近くの防災集団移転地に転居してこられたOさん。表札や立体パズルなど、木を使った様々な作品を作っておられる方です。
Oさんとは1ヶ月ほど前から、物づくり教室で何を作るかについて話を重ね、紙の筒、厚紙、塩ビシートなどを使った万華鏡と、木と紙を使ったキツツキの玩具を作ることになりました。
物作り教室では最初に万華鏡作りからスタートしました。参加したのは13人の子どもたち。年齢にバラツキがあったため、カッターナイフを使う場面ではOさんの他、「居場所ハウス」のメンバーも子どもの横についてサポート。1時間半ほどで万華鏡が完成。ただ、時間の関係でキツツキの玩具を作る時間がなかったため、キツツキの玩具については希望する子どもに材料と説明書をプレゼントすることにしました。

物づくり教室に参加した子どもの多くは、末崎町の小河原地区の子ども会としての参加申込みがあった子どもです。実は小河原地区の子ども会から申込みのあった後、小田・梅神地区の子ども会からも申込みがあったのですが、人数が多かったため定員オーバーに。そこで、小田・梅神地区では、子ども会主催のお楽しみ会を開きたいという話がありました。

1月15日(日)、10時から小田・梅神地区の子ども会主催によるお楽しみ会が始まりました。参加したのは子ども14人と、母親10人のあわせて24人。
子どもたちはビンゴゲームをしたり、クイズをしたりして楽しんでいました。予定にはありませんでしたが、急遽、読み聞かせをして欲しいという話があり、「居場所ハウス」のメンバーが「泣いた赤鬼」の紙芝居の読み聞かせも行いました。
紙芝居の読み聞かせが終わり、少しの自由時間をはさんで昼食となりました。24人の昼食を準備するため、「居場所ハウス」では女性メンバーに応援を依頼。

これらの行事のほか、1月14日(土)には末崎中学校1年生の女の子3人が来てくれました。女の子たちはお昼ご飯を食べた後、和室の図書スペースで勉強。その日の午後からは小学生の女の子がやって来て、和室に置いているグランドピアノでピアノの練習をして帰りました。

小学校の子ども会を通して行事への参加申込みがあったことは、子育て中の若い世代からも「居場所ハウス」が認知されてきたことの現れだと思います。
ある地区の子ども会を通してまとまって参加申込みがあると、他の地区の子どもにとっては参加できる人数が限られてしまうため、申込みの方法についてはこれから検討する必要があると考えています。
「居場所ハウス」のメンバーにとっては忙しい週末でしたが、子どもたち、その親世代、そして「居場所ハウス」のメンバーと多世代が過ごす時間を持つことができました。