『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

ネパール・マタティルタ村のお祭り

2017年8月9日(水)、Ibashoプロジェクトが進められているネパール・マタティルタ(Matatirtha)村にてお祭りが行われました。お祭りの行列は16時からスタートということで、高齢者住宅でのワークショップを終えた後、村の方がお祭りを案内してくださいました。

行列は、女性グループ「Mahila Samuha」の建物の向かいにある建物からスタートようです。16時頃、建物前に到着すると人が集まっていました。午後から雨が降っていましたが、幸い、行列がスタートする頃には小雨になり、その後、雨はやんでいました。
行列は女性グループの建物前を通り、Ibashoの拠点となる建物の方へ歩いていきます。豊作を祈るためのお祭りのようで、太鼓や鐘にあわせて仮面を被った男性、女装した男性、それに付き添う人々が歩いていきます。行列の最後は、伝統的な黒い装束をまとい、フルートを吹きながら歩く若い女性たち。フルートは村の女性グループの集まりで練習していると聞きました。

行列を追ってIbashoの拠点となる建物の方に歩いて行くと、建物前の広場には多くの人が集まり、踊り・演奏が行われています。行列のコースから、Ibashoの拠点となる建物は、村の中で重要な場所に位置していることが伺えます。広場での踊り・演奏の後、行列はやって来た道を引き返していきました。

案内してくださった方が移植(?)の場面を見せてくださるということで、行列に先回りして古い寺院へ。いつもは人気のない寺院の周りには、行列の到着を待つ人が集まっています。

しばらくしてお祭りの行列がやって来ました。最初の方に歩いて来たグループはそのまま寺院の中で。その後のグループと、行列の最後のフルートを吹いた女性たちは寺院の周りを一巡してから寺院の中へ。寺院の中からは楽器、声の大きな音が聞こえて来ます。寺院の中で見ていた方の話では、悪霊を払いながら植物(お米?)を植えている場面の儀式が行われていたようで、他の国や地域のお祭りに通底する場面だったとのこと。

儀式の後、行列は寺院をでて、別の方向に歩いて行きました。