『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

街角の光景@フィリピン・オルモック市

写真はIbashoフィリピンが活動するオルモック市のバゴング・ブハイ(Barangay Bagong Buhay)で見かけた光景*1)。

この交差点の角には、いつも夕方近くになるとバーベキュー(日本の焼き鳥のようなかたちをした食べ物)を売る屋台が出されます。
バーベキューを買いにきた大人、バーベキューを食べながらスマートフォンを触っている若者、屋台の周りで遊ぶ子ども。近所の人が集まってくる場所となっています。街角という言葉が浮かんできました。

バゴング・ブハイを歩いていると、こうした屋台や、家の前に増築された「サリサリ・ストア」(Sari Sari Store)と呼ばれる小売店をいくつも見かけます。

いくつもの街角の重なりにより、地域の風景が成り立っていると言えるかもしれません。


*1)バゴング・ブハイはレイテ島・オルモック市に110あるバランガイの1つで、2015年の国勢調査時点での人口は5,935人である。バゴング・ブハイとは「新しい生活」を意味する(「Bagong」は「新しい」、「Buhay」は「生活」)。名前の通り比較的新しく開発された地域で、バゴング・ブハイには1991年の大洪水の被災者のために建設された住宅もある。なお、バランガイフィリピンにおける行政の最小単位である。