『わたしの居場所、このまちの。:制度の外側と内側から見る第三の場所』(水曜社, 2021年)のご案内

碁石サロン@居場所ハウス(2019年12月)

毎月、月末の火曜日、「居場所ハウス」ではNPO法人「大船渡共生まちづくりの会」による碁石サロン」が開かれています。
東日本大震災後の高台移転で住まいがバラバラになり、以前のように日常的に顔を合わせる機会がなくなってしまった末崎町の碁石の方々にとっては、貴重な再会の機会にもなっています。

碁石サロンは「大船渡共生まちづくりの会」のスタッフの送迎により開催。当初は碁石地区コミュニティセンターで開かれていましたが、「居場所ハウス」だと昼食もできるということで、2016年3月からは「居場所ハウス」に場所を移して開催されるようになりました。

2019年12月24日(火)の碁石サロンには6人が参加されました。
中には津波の被害を受け、他の地域に高台移転された方もいます。1人は高台移転で「居場所ハウス」の近くに引っ越して来られた方。普段、碁石にお住まいの方と会う機会がないため、毎月1回の碁石サロンを楽しみにされています。また、偶然病院で会い、誘われて参加された方もいます。

10時に集まり、持ち寄ったお菓子を食べたり、食堂で注文した昼食を食べたり、椿の種の殻むきをしたりしながら過ごしておられました。午後からは、末崎町のことを調べているという大学院生が来訪し、インタビューを受ける時間もありました。

日常的に「居場所ハウス」に出入りしている方が、他の方にお茶を出したり、テーブルを拭いたりする場面も。この場面には、お客さんとして参加しているだけでなく、できることは自分たちでやるということが現れていると感じました。